1200年の月夜と想い (ページ3)

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被害者達は、怯えた素振りを見せず、なぜか清々しい顔をしていた。
満足気な顔にも見える。

被害者「「「「「ありがとう。」」」」」

被害者の前に手をかざし、蓄積した光を放った。
炎の中メラメラと燃え、灰になった。
僅かに残った灰を握りしめ、それを瓶に入れた。
今までも、この世の掟を破って消滅したやつもいた。
その度に罵声を浴びたけど、今回初めてだった。

『私もいずれそちらに行く。

また会ったら、何でもしてあげる。』

学校の中に入り、靴箱に来た時、頭の上を舞う紙があった。

『式神か。』

注意深いやつらだ。

『失せろ。』

式神を燃やし、職員室に向かった。

「あっ、俺の式神燃やされた。」

「え！マジ!!」

「誰に？」

「噂の転校生じゃない？」

「ただの人間じゃないの？」

「阿部ちゃんの式神を燃やしちゃうほどだよ？
そんな人間なんていねぇよ。」

「詳しく調べる必要があるな。」

「変な奴はこの学校に入れさせない。」

「それが、俺らに与えられた"罰”だからな。」

生徒会を後に、部屋を出た。

先生「ようこそ、雪月学院大学高校へ。

試験もお疲れ様でした。
合格したので、あなたを特進へご案内致します。」

先生の後に着いていく。

先生「ここでお待ちください。」

待っている間、辺りを見回す。
高校というよりかは大学に近い感じの教室。
そして同じように式神。
それにさっきよりも数が多い。

『ここにいるのか。』

待望の瞬間にワクワクが止まらない。

先生「お入りください。」

教室に入り、他の生徒達の歓声が沸く。

「えっ！めっちゃ美人！」
「ってかタイプ♡」

「スタイル良すぎ…。」
「モデルなのかな？」

先生「静粛に！転校生を紹介します。
深雪(みゆき) さんだ。

開校して以来、特進クラス首席で合格しました。
深雪さん、挨拶を。」

後ろの席に見たことがある9人がいた。
＿＿＿＿＿ﾐﾂｹﾀ。
9人は驚いた表情でこちらを見てる。

『はじめまして。深雪です。
どうぞよろしくお願いします。』

口角をあげ、挑発した。
私の復讐の戦いが始まった。