・S.Wside ページ10
『病院に行って、診察を待っている時"夢だったらいいのに“って思いました。
その一瞬だけ、私後悔したんです。最低ですよね。
でも、エコーした時、モニターに映っていたこの子を見て、あんな事思った自分に腹がたちました。
私の中で必死になって生きてるのに、何で存在否定する考えをしたんだろうって。
この子を寂しい思いをさせないように育てていきます。
それが私への償いです。』
一筋の涙を流して、お金を置いて帰ろうとしたAの腕を掴んだ。
渡辺「送っていく。」
腕を引っ張って、駐車場に向かい、助手席に座らせた。
渡辺 「家どこ？」
『やっぱり、降ります。』
降りれないようにあらかじめロックはしといた。
渡辺「いいから。どこ？」
「○△です。」
え、同じじゃん。
渡辺「俺も家そっちだから、楽なんだよ。いいだろ？」
『……お願いします。』
渡辺「シートベルトちゃんとしろよ。行くぞ。」
車を運転して、数分黙ったままの車内は、本来なら気まづいんだけど、俺は気まづくない。
好きな女だからかな。
渡辺「よかったな、理解力のある部署で、今どき珍しいぞ。」
返事がなかった。
横をすぐ見ると、『· ̫·𓈒 𓂂𓏸』寝ていた。
まぁ、これもあるあるだよな〜。
寝ていることをいいことに抱いていた思いをぶつけた。
渡辺 「さっきの"後悔しているか“ってお前に質問返しされた時
あの時"してる“って答えたけど……。
あれ、嘘だ。ごめん、俺嘘ついた。
俺は後悔なんてしてない。ずっと好きだった女と過ごして後悔なんてしてない。
ごめんな、わがままで。」
寝ているAに本音を言えなかった話をする俺。
渡辺「俺、お前からの電話ずっと待っていた。
バカみたいに待っていた。
電話がかかってきた時、すげぇー嬉しかった。
聞こえてないよな。」
目的地に着いて、起こそうとした時寝言で『ごめんね。』って言って涙を流した。
この時思ったんだ。まだ、俺はAの本音を聞いていないと。
渡辺「本当は、そばにいてほしいんだろ？
1人じゃ、不安なんだろ？」
渡辺「俺は、ずっとお前のそばにいたい。
起きている時に言えばいいのにな、こんな事。
卑怯でごめん。臆病でごめん。
泣かせてごめん。
素直になれなくてごめん。」
眉間にしわを寄っているおでこにそっとキスをし、Aを起こした。
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Yui(プロフ) - あんずさん» 更新が遅れてすみません。仕事をしているので、遅れてしまいました。この先、遅れる可能性がありますのでご了承ください。待っててくれてありがとうございます。 (2023年2月25日 21時) (
レス) id: b7301d55da (このIDを非表示/違反報告)
あんず - 更新楽しみにしてます。 (2023年2月25日 21時) (レス) id: 73e073c47a (このIDを非表示/違反報告)
Yui(プロフ) - あんずさん» ありがとうございます。今日も更新しますので楽しみ待っててもらえたら嬉しいです。 (2023年2月20日 12時) (レス) id: b7301d55da (このIDを非表示/違反報告)
あんず - 更新楽しみに待ってました。これからも、楽しみに待っています。 (2023年2月19日 22時) (レス) @page42 id: 73e073c47a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Yui | 作成日時：2023年1月6日 0時
