つわり ページ8
仕事に戻ってから、胸がモヤモヤして気持ち悪い。
「大丈夫?Aちゃん。」
『すみません、ことみ先輩。』
矢野 「無理しないで、今が辛い時期だから。私もあったから。」
ことみ先輩こと、矢野 ことみさん。
私が新人の頃お世話になっていた先輩。
最近育児休業から戻ってきた。
矢野「少し休んでなさい。大丈夫だから。」
『すみません。ありがとうございます。』
休憩室に行き、休んでいると朋美が来た。
朋美 「大丈夫?ごめんね、それしかいえなくて。」
『大丈夫。ありがとう、心配してくれて。』
朋美「心配だよ、そりゃあ、親友だもん。」
2人で談笑していると、上司の真壁さんが来た。
真壁 「鈴乃さん、つわりが辛いなら1ヶ月間休んだらどうかな?」
『えっ…。』
真壁 「気持ちはわかるよ。けど、上司として辛そうに仕事しているのも見たくないし、それにお腹の子も大事でしょ?」
『……。』
真壁 「渡辺先生に相談してみたら?」
『はい……。えっ!なんで!?』
真壁「親友さんに聞きました。」
思わず朋美を睨んでしまった。
朋美 「ごめん!そういうつもりで言ったんじゃないよ!ただ心配で……。」
真壁 「私も口外するつもりないわ。ここだけの話にしているから。
それに、渡辺先生冷たそうに見えて実はものすごく優しいのよ?」
知ってる。そんなこと、知ってる。
真壁 「協力してくれると思うから、言ってみなさい。」
朋美 「協力してくれなかったらどうするんですか?」
真壁 「もちろん、○○す。」
うわ〜怖っ。
確か、渡辺先生と真壁さんは、昔からの知り合いで新人の頃はよく扱いてたとか、なんとか朋美言ってたよな。
可哀想。
『わかりました。言ってみます。
お休みも有難く頂きます。』
真壁「うん!」
真壁さんから「もう帰りな。」って言われて帰宅し、家に着いて頼ることなんかないと思っていたあの人の連絡先を奥底から取り出した。
電話番号をうってかけてみた。
ワンコールが鳴ったあとすぐ«もしもし»と出た。
『突然、すみません。鈴乃です。』
渡辺«おう…どうした?»
『実は…その…やっぱいいです!すみません!«今どこ?» えっ?』
渡辺«会って話そう。»
『家です。』
渡辺«じゃあ、病院から離れたカフェのお店に来て。»
『わかりました。』
電話をきったあと、支度してカフェに向った。
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Yui(プロフ) - あんずさん» 更新が遅れてすみません。仕事をしているので、遅れてしまいました。この先、遅れる可能性がありますのでご了承ください。待っててくれてありがとうございます。 (2023年2月25日 21時) (レス) id: b7301d55da (このIDを非表示/違反報告)
あんず - 更新楽しみにしてます。 (2023年2月25日 21時) (レス) id: 73e073c47a (このIDを非表示/違反報告)
Yui(プロフ) - あんずさん» ありがとうございます。今日も更新しますので楽しみ待っててもらえたら嬉しいです。 (2023年2月20日 12時) (レス) id: b7301d55da (このIDを非表示/違反報告)
あんず - 更新楽しみに待ってました。これからも、楽しみに待っています。 (2023年2月19日 22時) (レス) @page42 id: 73e073c47a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Yui | 作成日時:2023年1月6日 0時