ワンナイトラブ〜過ちから愛に変わる時

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扉が開くと真正面に白いタキシードを着た翔太がいた。
翔太が微笑みながら私を待ってくれていた。
その顔だけでもキュンとする。


色々な人の祝福の声をもらいながら、バージンロードを歩く。
翔太が手を差し伸べて、私はその手を握った。
神父の前に立って、式が始まる。


神父「新郎・翔太は良き時も悪き時も、富める時も貧しき時も、
病める時も健やかなる時も、
共に歩み、他の者に依らず、
死が二人を分かつまで、愛を誓い、
妻を想い、妻のみに添うことを、
神聖なる婚姻の契約のもとに、
誓いますか？」


渡辺「違います。」


神父「Aはこの男翔太を夫とし、
良き時も悪き時も、富める時も貧しき時も、
病める時も健やかなる時も、共に歩み、
他の者に依らず、死が二人を分かつまで、
愛を誓い、夫を想い、夫のみに添うことを、
神聖なる婚姻の契約のもとに、誓いますか？」


『誓います。』


神父「では、誓いのキスを。」


お互い向き合って、翔太がヴェールをあげると、そのまま顔が近づき、キスをした。
翔太はかなり恥ずかしそうにしてて、私としては面白かったww


神父「皆さん、お二人の上に神の祝福を願い、
結婚の絆によって結ばれた このお二人を
神が慈しみ深く守り、助けてくださるよう
祈りましょう。」


その後、披露宴をして翔太の友人や私の友人から沢山の祝福を頂いた。


司会者「それではここから新郎である翔太様から新婦のA様へサプライズがあります！」


『え？何？』


1人でパニクっていると翔太がサッと立って司会者の方へ行った。


渡辺「Aへ。」


手紙……？


渡辺「誰かに初めての手紙を書くのはAが初めてです。

結婚するまでの間に目まぐるしく色々な事がありましたね。

今では、あれがなければ今こうやって結婚式を迎えることはできなかったと思います。

最初の出会いは、俺が研修医の頃でした。

当時お互い救外で働いていて、急患が運ばれてきては治療しての毎日。

そんな時、いつも患者やほかの医療従事者に笑顔で接し、時には担当していた患者さんが亡くなった時は誰よりも大粒の涙を流し、先輩達にも「感情移入しすぎるな」と言われても、優しいAだからこっそり仮眠室で泣いていましたね。

そんな姿に俺は、一目惚れしました。

その後時間が空いてしまい、疎遠となり、久しぶりに会ったと思ったら元彼に浮気をされていましたね。」


＿＿＿おい、それを言うか、結婚式で！

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