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視線 ページ18

『よいしょ。』


7ヶ月に入り、お腹も少しずつ大きくなってきた。
立ち上がるのもやっと。


朋美「A!お昼行こう?」


『うん!』


2人で廊下を歩いていると、誰かに見られてるような感じがして気味が悪い。
自分腕に誰かが手を添えた。


『朋美?』


朋美「ごめん。なんか…」


顔色が悪い。
もしかして?


『来て。』


腕を引っ張って、トイレに連れて行った。
周りを確認して、小さい声で話した。


『朋美、ごめん。怖い思いさせて。本当にごめん。』


朋美「Aのせいじゃないよ!違う!何も悪くないから!!」


『でも…。』


朋美「その人が悪いよ!だから、謝らないで。」


『朋美…。』


朋美「A、渡辺先生に話してる?この事。」


首を横に振った。


朋美「話しにくいのはわかるけど、私ばかりじゃ守ってあげれない。」


『彼を困らせたくないの。』


朋美「もしかして、好きなの?」


何も否定しなかった。いや、できなかった。


朋美「言うべきだと思う。」


『好きだから…言えない。傷ついてほしくないから。』


朋美「A…。」


『朋美、しばらく私と距離置いて。ことみ先輩達にも仕事以外は私と距離を置くように言っといて。』


話を強制的に終わらせて、1人で食堂に向かった。
その後もずっと視線を感じた。


『大丈夫。大丈夫。時が経てば、落ち着くはず。』


スマホが鳴って、表示をみると《渡辺先生》という文字があった。


『ごめん。これしか方法が思いつかないの。』


着信拒否にして、仕事に戻った。
仕事に戻ってからも、ずっと視線は感じてた。
仕事が終わり、買い物をしてから家に戻ると、玄関前に黒いコートを着ている男がいた。


『どうしよう…。』


マンションから出て、身を隠しスマホを出した。
《朋美》に電話を掛けようとした所で指が止まった。


『どうしよう。』


ふと、渡辺先生の名前が目に止まった。
迷った。助けてもらってもいいのかと…
けど、身体は正直に求めていた。


『(出て…お願い!)』


渡辺«どうした!»


『…家の前に…知らない人がいるの。……助けて……翔太。』


渡辺«今、行くから。すぐ行くから、待ってろ。A»


『早く、来て。花壇にいるから。』


渡辺«俺が来るまでそこ動くなよ。»


『うん。』


電話がきれて、それから10分もしないうちに来てくれた。


渡辺「行くぞ。」


優しく、手を引いてもらって車に乗り、翔太の家に行った。

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設定タグ:渡辺翔太 , 恋愛 , 子ども   
作品ジャンル:恋愛
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Yui(プロフ) - あんずさん» 更新が遅れてすみません。仕事をしているので、遅れてしまいました。この先、遅れる可能性がありますのでご了承ください。待っててくれてありがとうございます。 (2023年2月25日 21時) (レス) id: b7301d55da (このIDを非表示/違反報告)
あんず - 更新楽しみにしてます。 (2023年2月25日 21時) (レス) id: 73e073c47a (このIDを非表示/違反報告)
Yui(プロフ) - あんずさん» ありがとうございます。今日も更新しますので楽しみ待っててもらえたら嬉しいです。 (2023年2月20日 12時) (レス) id: b7301d55da (このIDを非表示/違反報告)
あんず - 更新楽しみに待ってました。これからも、楽しみに待っています。 (2023年2月19日 22時) (レス) @page42 id: 73e073c47a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Yui | 作成日時:2023年1月6日 0時

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