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あの日、抱いてはいけない気持ちに気づいてしまった私は、自ら辛い選択をして会わないようにして気持ちに蓋をしたのに。
情けない…泣くなんて。
ギュッ｡
『いやです…離して…。』
渡辺「嫌だ。」
『なんで…。』
抵抗してもがくも、断然男の人の力には敵わない。
それ以上に、さっきよりも強く抱きしめられた。
渡辺「ごめんな。」
抱きしめられながらも頭をポンポンと優しく撫でながら、話をする渡辺先生。
それは何に対しての「ごめん」ですか？
渡辺「泣かせたいわけじゃないんだ。ただ、どうすればいいかわからなくて。」
体がゆっくり離されて、私よりも背の高い渡辺先生の顔を見るとどこかせつない顔をしていた。
渡辺「身ごもったから優しくするんじゃないから。」
『ぇ？』
渡辺「俺は…!!」 Prrrrr!!!!
ピッチが鳴り響いた。呼び出しだ。
それでも渡辺先生は応答しない。
『出てください。急患だと思います。』
しぶしぶ、ピッチに出て「今行く。」ときって、私に「迎えに行くから。」と言って、去ってしまった。
走っている背中を目で追いかけては、自分の中で大きくなっていく気持ちが溢れ出ようとしていた。
『何やってんだ、私。』
涙を拭いて、渡辺先生とは違う反対方向へと戻り仕事を再開した。
仕事に戻る途中、知らない男の人に声をかけられた。
??「すみません、東病棟に行きたいのですがどこから行けばいいですか？」
『東病棟でしたら、反対側の方向ですよ。』
??「反対側…？」
困っている様子だったから、案内してあげようと思った。
『私、これから東病棟に行くので良かったら案内しましょうか？』
??「すみません、方向音痴なんですよ。」
『こちらは初めてですか？』
??「そうなんです。妻が入院しちゃって…。」
『大変ですね。こっちです。』
一緒にエレベーターに乗って、東病棟の入り口まで連れて行った。
??「すみません、助かりました！ありがとうございました！」
『いいえ、お大事にしてください。』
そう言って、男の人と別れた。
この時、私はなんであの時この男の人を助けたんだろうと後悔する日が来るなんて思わなかった。
??「みぃ〜つけぇ〜た( ≖ᴗ≖) 鈴乃 Aちゃん。」
いや、もう始まってたのかもしれない。
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Yui(プロフ) - あんずさん» 更新が遅れてすみません。仕事をしているので、遅れてしまいました。この先、遅れる可能性がありますのでご了承ください。待っててくれてありがとうございます。 (2023年2月25日 21時) (
レス) id: b7301d55da (このIDを非表示/違反報告)
あんず - 更新楽しみにしてます。 (2023年2月25日 21時) (レス) id: 73e073c47a (このIDを非表示/違反報告)
Yui(プロフ) - あんずさん» ありがとうございます。今日も更新しますので楽しみ待っててもらえたら嬉しいです。 (2023年2月20日 12時) (レス) id: b7301d55da (このIDを非表示/違反報告)
あんず - 更新楽しみに待ってました。これからも、楽しみに待っています。 (2023年2月19日 22時) (レス) @page42 id: 73e073c47a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Yui | 作成日時：2023年1月6日 0時
