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渡辺「俺らになんか用?」


先生がぎゅっとより近く抱き寄せた。


葵「あなたにじゃなくて、Aにです。」


渡辺「そう?嫌がってんけど?」


葵がこっちを見て睨むから、睨み返した。


葵「……。」


葵がマナっていう子と立ち去ろうとした時、「あのさ、元彼くん。」と声をかけた。


渡辺「こいつに関わんな。俺のだから。」


低い声+睨みで、葵を追い返して、葵はその顔を見て逃げ帰った。
体が急に離されて、手を握られ中に入り奥の席に座らされた。


『ありがとうございました。』


渡辺「別に。困っていたから助けただけだし。それに他の人にも迷惑だろ?」


『すみません。』


メニュー表が来て、私はパスタを頼んだ。
食事を済ませて、話を私から切り出した。


『5ヶ月目に入りました。 お腹の子は元気です。私もつわりが終わったので明日から仕事復帰をします。』


渡辺「そうか。」


『…ご飯ご馳走様でした。先に帰らせてもらいます。』


お金を置いて、出ていこうとした時、急にお腹が張り出して痛くなった。


『ゔっ…。』


渡辺「大丈夫か!?」


渡辺先生が駆け寄って、支えてくれたので転ばなくて済んだ。


渡辺「無理すんな。」


この人は一体、何を考えているんだろう。
優しくするくせに、突き放す言い方をする。
あなたに優しくされるのに嬉しいと思った自分と、突き放されたいいかをされて胸がギュッとなる自分がいてすっごく苦しい。


『大丈夫です。ありがとうございます。』


だから私も、100あるうちの5ぐらいしか本音を言えない。


渡辺「大丈夫じゃないだろ!俺の言うこと聞け。

俺たちの子だ。送っていくから。」


ダメだ…これ以上この人と関わるとわからなくなる。


『何でそこまで優しくするんですか?』


渡辺「何でって、俺にも責任があるだろ。」


『ワンナイト過ごした女に、優しくする男の人なんて聞いたことありません。』


渡辺「それはお前が身ごもっているから。」


『身ごもっていなかったら、優しくしませんでしたか?』


渡辺「何言って…。」


『そうですよね、身ごもってなかったら、優しくしないですよね。』


渡辺「そうじゃなくて!!」


『なるべく、迷惑かけないようにするので。会うのはこれで最後です。
お腹の子の事は電話でお伝えします。
さよなら。』

お店を出て、家までの途中、私は気づいてはいけない想いに気づいた。
彼を"好き"になったという気持ちに。

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設定タグ:渡辺翔太 , 恋愛 , 子ども   
作品ジャンル:恋愛
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Yui(プロフ) - あんずさん» 更新が遅れてすみません。仕事をしているので、遅れてしまいました。この先、遅れる可能性がありますのでご了承ください。待っててくれてありがとうございます。 (2023年2月25日 21時) (レス) id: b7301d55da (このIDを非表示/違反報告)
あんず - 更新楽しみにしてます。 (2023年2月25日 21時) (レス) id: 73e073c47a (このIDを非表示/違反報告)
Yui(プロフ) - あんずさん» ありがとうございます。今日も更新しますので楽しみ待っててもらえたら嬉しいです。 (2023年2月20日 12時) (レス) id: b7301d55da (このIDを非表示/違反報告)
あんず - 更新楽しみに待ってました。これからも、楽しみに待っています。 (2023年2月19日 22時) (レス) @page42 id: 73e073c47a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Yui | 作成日時:2023年1月6日 0時

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