番外編 ページ12
○○しないと出られない部屋with茅野さくら
茅野side
なんだかすごくやばい事になった。
四角い白い部屋。
中にいるのは私と_____鈴木さん。
『なに、ここ。』
茅「ひぇｯ…！！」
こわい…美人が睨むとすごく怖い。
どのくらい怖いかというと怒った真壁刀義が目の前にいる感じ。
そんなこんなで私が心臓をびくつかせているうちに鈴木さんは長い足を折り曲げ足元の紙を拾いあげた。
すごく、一挙手一投足が絵になるというか…
『…“本音で語らいあえ。”…はぁ？？？』
あ、凄みが増した。
茅「…ぁ、だっだからこの机とかお菓子とかなんだね！」
壁面の棚にはお菓子やらジュースが置いてあり、部屋の中央にはこれまた白い机と椅子がある。
『あんた、ここについてなんか知ってる？』
茅「いや、わかんない、
…でも、これどうなるかわかんないからとりあえず指示どうりに従ってみない、ぁですか。」
いや、やばいって鈴木さんと二人は。
でもまだおしゃべりで済んで良かったほうなのかな？
茅「これどういう仕組みになってるんだろう…人選の基準もわかんないし…ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ…」
『なに一人で喋ってんのよ、さっさとこいよ。』
茅「はいっ、すみません！！！」
長い足を組んで頬杖をつく鈴木さんは女優さんみたい。
『本音、って何を話せばいいのよ。』
茅「た、たしかに…」
気まずい沈黙が流れる。
_____のを破ったのは意外に鈴木さんの方だった。
『“奴 隷”』
茅「…ｯ！」
『…人間でありながら他人の所有物とされる者。
そんな屈辱的な呼び名を受けて、何も思わないの？』
茅「誰かの言いなりになるのは、別に困らなかったよ。
…でも、もし私が奴 隷じゃなかったら、…って考えたことはある、かも。」
もし皆のいいなりにならず澪奈の味方であったら、
もし澪奈の精一杯の嘘を信じず、隣にいたなら…
澪奈は死ななかったかもしれない。
『ふぅーん。』
鈴木さんはあまり興味がなさそうだ。
茅「鈴木さんは…澪奈のことどう思う？」
そのとき少し、目が泳いだ気がする。
鈴木さんにしては珍しいと思った。
『…本音ねぇ…。ほんと厄介な部屋ね…』
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まいか(プロフ) - 更新楽しみに待ってます。 (1月16日 16時) (
レス) @page20 id: 6a915ceff4 (このIDを非表示/違反報告)
龍亜(プロフ) - とっても面白くて何回も読んでいます。これからも応援しています。 (11月29日 1時) (レス) id: 3f328260d4 (このIDを非表示/違反報告)
まいか(プロフ) - 更新待ってます (2022年6月29日 1時) (レス) @page17 id: b41f0359ae (このIDを非表示/違反報告)
やまだ(プロフ) - ひぇ…面白すぎてシリーズ1から一気に呼んじゃいました😳これからも応援してます！！ (2022年2月27日 6時) (レス) @page17 id: 4fca3f24b6 (このIDを非表示/違反報告)
カナデ(プロフ) - めろんぱんさん» ありがとうございます！そうですね、この夢主ちゃんは何というか柊先生とはライバルというか絶対にお互い交わらない信念をお持ちなので…可愛がることはなく常にどう打ち負かせるかしか考えてないですね笑。私もナルシで陰湿で悪意しかない夢主が大好きですね笑笑 (2021年9月19日 19時) (レス) id: d6342d80f2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：カナデ x他1人 | 作成日時：2021年6月26日 16時
