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煉獄杏寿郎side



煉「よもや、こんな時間にどうした!」


書物を書いていた時だった。




Aが部屋に入ってきた。




煉「…?」


何やら様子がおかしい。



ふらふらと近づいてくる。




煉「どうしたと言うのだ。」





安心したのかうずくまってしまった。



…泣いている。




『……あなたが、



あなたが、死ぬ夢を見たのです。



またわたしは守られて、


立ち尽くしているのです。』



俺はその言葉を聞くと


…思わず抱きしめた。





鬼殺隊に入った時点で命をかける事は決意済みだ



人々を守るためなら死ぬことも厭わないと
思っている。








Aは小さく

『…死なないで。』


といい、手は震えている。






それでも俺は






煉「俺は死なない。


Aも死なせない。


千寿郎や父上だって守ってみせる。





…だから泣かないでくれ。」





初めて死にたくないと思った。





『また、失うのが、すごく怖いのです。


嫌なんです。』





この子はこの歳にして辛いことがありすぎた。


初めて見たときは思わず目を逸らしたものだ。





傷が痛々しく、


やせ細り、かなり弱っていた。




うまく喋れず、警戒心が高かったのを覚えている。





任務から帰って来た時


おかえりと言ってくれた。



家族だと言ってくれた。


笑ってくれた。




煉獄を名乗り、一緒にさつまいもを食べた。



千寿郎も姉と慕っている。




仲良くなりすぎてて少し妬いたが。





俺も大切だから。






守りたい。




笑顔でいてほしい。







疲れたのかいつのまにかAは

眠ってしまっていた。








布団に彼女を横たえて隣で一緒に寝た





煉「俺はここに、いるからな…。」









千寿郎は朝、


千「僕も兄上と姉上と一緒に寝たかった…」


と少し拗ねた。









煉「…。」





鬼を切るのは、人々を助けるためだが








この弟妹たちといられるように


鬼を切るのは不純だろうか。

鍛錬→←継子



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姫華(ヒメカ)(プロフ) - 編集の所に設定みたいなマークがあると思うんですが、そこからルビという所を選択すると、ふりがな?が着くと思います。 (2019年11月9日 12時) (レス) id: 16c4b6ebdc (このIDを非表示/違反報告)
- オリジナルフラグ外して下さいねー。 (2019年11月4日 12時) (レス) id: 6bfb0a3970 (このIDを非表示/違反報告)
ヤツシロ(プロフ) - これだけオリジナルフラグと言われているのに外さない方がほんと多いんですね (2019年11月4日 10時) (レス) id: 9a3358abae (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:カナデ | 作成日時:2019年11月4日 10時

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