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家族ができた、
嬉しい。けどあの子はいない。
『…。』
…！！足音、軽い？
千「姉上…？失礼します。」
この子は時々こうやって部屋を訪ねてくれる。
千「体調はどうですか？」
『多分、大丈夫、だと思う。』
喋り方はだいぶ改善された
二人の父親に、もっとちゃんと話せと
怒鳴られたが、
この子が
「ゆっくり、焦らずでいいんですよ。」
と、練習に付き合ってくれた。
まだ拙いが意思疎通はできる。
だけど、ちゃんと話せるのはあの子と
あの時の鬼だけだ。
沈黙が続いたからか
お互い気まずい空気が流れた。
千「あ、さ、さつまいもを持ってきたんです。」
『さ、さつま…？』
千「美味しいお芋のことです、
兄上も僕も大好きなんです。」
『そ、そうなんだ。』
『「…。」』
『ぎゅるるる〜…』
私のお腹が鳴った
『「…。」』
「ふふっ。」
『！？あ、わ、わわ。』
お腹が鳴るのは変なことなんだろうか…！
あ、でも、笑ってるし。
お腹は鳴らした方がいいのか…？
千「ふふ、一緒に食べましょう。」
『え、あ、はいっ。』
紫色の中はホカホカの黄色のお芋を渡される。
「もぐもぐもく。」
黄色の部分が美味しいのが
見ていてわかる、なんというか、顔で。
た、食べてみよう。
口を開けた時
千「わっしょい、わっしょい…！」
『！？！？』
千「あ…。」
『「…。」』
今度は相手が赤くなる番だった。
千「…あ、兄上も僕もさつまいもを食べると思わず
わっしょいって言ってしまうんです…
美味しすぎて。
僕だけじゃないですよ！あ、兄上もですからね！」
…必死だ。
それほど美味しいのだろう。
千「や、やっぱり変ですよね、
あ、僕『わっしょい。』…！」
『さつまいも美味しい、
わっしょい言うともっと美味しい。
…一緒に食べると、1番美味しい。』
千「！！そうですよね！
一緒に食べるのが
1番美味しいですね！」
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姫華（ヒメカ）(プロフ) - 編集の所に設定みたいなマークがあると思うんですが、そこからルビという所を選択すると、ふりがな？が着くと思います。 (2019年11月9日 12時) (
レス) id: 16c4b6ebdc (このIDを非表示/違反報告)
。 - オリジナルフラグ外して下さいねー。 (2019年11月4日 12時) (レス) id: 6bfb0a3970 (このIDを非表示/違反報告)
ヤツシロ(プロフ) - これだけオリジナルフラグと言われているのに外さない方がほんと多いんですね (2019年11月4日 10時) (レス) id: 9a3358abae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：カナデ | 作成日時：2019年11月4日 10時
