【ハイキュー】隣の席の佐藤さん。【孤爪研磨】 (ページ9)

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９話ページ9

研磨は言葉にしないだけで素直だ。

だから研磨が辛いことを黒尾先輩は知っていた

黒「だからさぁー、佐藤チャンからも何かいっといてくれないかなぁ。」

「黒尾先輩が言えばいいんじゃないですか？」

黒「それがうちの子反抗期で…ってのは嘘で。」

黒「んー、何かなぁ。
研磨をバレーに引き込んだのは俺でさ。

研磨が最良の環境でバレーをするのをもちろん手伝うつもりだけども、

今までも人間関係で研磨は苦労してるし、
バレーに関わらず克服しなきゃと思うんダヨネ」

言いたい事は分かるけども。

「でも…それこそ何で私なんですか…？」

私は研磨と出会ってまだ1ヶ月程だ。

黒「研磨が自分で作った友達を俺に紹介したなんて初めてだったし。

佐藤チャンなら気の利いた一言が言えるかもしれないしねー」

その時私は思ったね

「(黒尾先輩っていい人だったんだ…！！)」

黒「チョット今失礼な事考えたでしょ」

うまく言えたかは分からないけど研磨に
自分なりに伝えたつもりだ。

後は黒尾先輩がどうにかしてくれる。

ーーーーーー

その日の放課後。

なんとなく研磨が気になって男バレの方をチラチラ見ていた。

黒「先輩！」

「お、どーした。」

黒「なんか研磨が先輩と対人をしたいらしいです」

弧「…！？」

あ、アレは聞いてないって顔だ。

「弧爪が？いいよー。」

あれ？別に嫌われてなくない？

研磨も驚いている。

でも先輩も了承したし今頃拒否できないよね。

強引だけど黒尾先輩やるなぁ。

だって研磨は勘違いされる事もあるけど
バレーは嫌いじゃないから。

孤「…お願いします。」

「おー。」

弧「(確かに自分を避けてる後輩を苦手に思うのは普通…)」

遠くで集合がかかってる。

…行かなきゃ。

ぎこちなく始まった対人

でも大丈夫

「(だって研磨は勘違いされる事もあるけど
バレーは嫌いじゃないから)」

チラリと練習をしながら盗み見ると…

「…え。」

何があった。

弧「…ふッ。」

「はぁ！？これも拾うのかよ！」

弧「…ﾁｮﾝ」

「フェイント…！ふぐっ！」

弧「…！！」

なんかガチ勢になっとる。

「「はぁっ、はぁ…」」

「「(こいつ／この人意外と上手だ…。)」」

あれ、対人ってアップの一部だよね。

２人ともゲームの後みたいなんですが。