検索窓
今日:3 hit、昨日:0 hit、合計:42,514 hit

39話 ページ39

二人の間に沈黙が流れるが暖かい日差しの下でそよそよと吹く風や、鳥のさえずり、たまに聞こえる塀の向こうを人が歩く音などがとても心地よくとても穏やかな時間だ



杏寿郎さんも話そうと言った割に口を閉ざしたままでどうしたのかな?と思いつつ自分も杏寿郎さんに伝えたい事をどう切り出せばいいのか考えていた




いくら考えても良い言葉は思い浮かばず、焦れったい気持ちになってしまい


ええぃ!女は度胸よ!

なんて思って勢いで声を掛けた



「杏寿郎さん!」
「Aさん!」



間が悪く声が被る



お互いに目を見合わせて笑みがこぼれた


「すまない!
君から話してくれ!」


「ふふっ、ありがとうございます」


こんな時間がずっと続けばいいのにそう思いながらぽつりぽつりと私は話し出した



ずっと見続けていた夢の事
昨日の言葉が嬉しかった事



そして

「昨晩お仕事に行かれる際に私の事を好いていると言ってくださったこと覚えていますか…?


実は私も杏寿郎さんの事を好いています」



杏寿郎さんの気持ち





杏寿郎さんは驚いた顔になり、少しの沈黙の後口を開いた




「君が不安になるのは俺の仕事柄仕方がないだろう…

しかし、俺は君の笑った顔が好きだ。
君が笑ってくれるならどんな事だってしてやりたい…

約束しよう、俺はどんな事があろうと君の隣に必ず帰ってくると…」


その優しくも力強い言葉に安堵の涙が溢れる


「だから、君も約束してくれ

君も笑顔で俺を迎えてくれると…」





涙が止まらずに上手く返事が出来なくてボロボロと涙を零しながら一生懸命に首を縦に振る


その返事に満足したのか煉獄さんは笑って

「そんなに泣くと目が赤くなってしまうぞ?


俺の奥さんになるならまずは泣き虫を治さないとな!」


と衝撃発言をして私の涙を指で拭う


けど私の涙は驚きで止まってしまったようだ

40話→←38話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (48 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
166人がお気に入り
設定タグ:鬼滅の刃 , 煉獄杏寿郎 , 炎柱
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

しろねこ(プロフ) - こんにちは!同じしろねこさんですね笑 更新頑張ってください! (2021年6月25日 0時) (レス) id: a079615375 (このIDを非表示/違反報告)
しろねこ(プロフ) - まゆさん» そんな風に言ってくださって感謝しかないです!少しづつの更新になると思いますがよろしくお願いします!応援ありがとうございます! (2021年1月18日 2時) (レス) id: f94644e352 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ(プロフ) - 煉獄さんがかっこよすぎて涙が出そうになりました!これからも更新頑張って下さい!応援しています! (2021年1月17日 21時) (レス) id: 89f8187042 (このIDを非表示/違反報告)
しろねこ(プロフ) - 麗さん» コメントとご指摘ありがとうございます!何とも恥ずかしい間違いを...。すみません。出来るだけ早く訂正します! (2020年11月10日 13時) (レス) id: 7237089148 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 23ページ 昔の家は家事で の 家事 は 火事 だと思います (2020年11月10日 9時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:しろねこ | 作成日時:2020年10月3日 1時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。