煉獄の炎に焦がれる

１７話 ページ17

「おいおい、少しは金になるものがあるかと思ったら女がいるぞぉ！」


「久しぶりの女だ」


「それじゃあ、じっくり楽しませてもらおうじゃねぇか・・・」



そんな会話をしつつ、じりじりと私に近づいてくる男たち


生憎この家には私一人しか居ないし私の家は村のはずれにある・・・


誰も助けてはくれない・・・




目の前の光景に恐怖で体が震えだす


嫌だ・・・こんな男達に触られるなんて気持ちが悪い


私は煉獄さん以外の男に触られたくない！


煉獄さん・・・


その名前が心の中で熱く燃える



最初から諦めてたまるか・・・・！



隙を見て逃げ出そう・・・そう思っていたのにやっぱり男の力には敵わなくてあっさりと捕まってしまう


それでも私を掴む腕を噛んだり跨ろうとする男の腹を蹴ったり一生懸命抵抗する



そんな私の行動に腹を立てた男に

「いい加減に大人しくしろっ！！」


と頭を思いきり殴られる


いきなりきた衝撃に頭がぐわんぐわんと周り逃げなきゃいけないのに体が動かなくなる



「やっと大人しくなりやがった」

そう言って私の着物に手をかけようとする男たちを床に倒れたままただ見ていることしかできなかった


そんな絶望的な状況の中私の耳に一つの音が聞こえる



バサッ…バサッ・・・


きっとあの羽ばたく音は煉獄さんのカラスさんだ・・・


だめ・・・今来てはカラスさんも巻き込んでしまう・・・

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