第 １ １ ３ 話 ページ6
＿クルルside＿
やはりこいつもAを狙っているのか…。
斉「なんでそんなに睨むの。」
クル「…別に。」
私がそう答えると、何かに気づいたように、少しだけ表情を変える。
斉「あ、着いたね。ロシアから大船団が来る。ウルド・ギークスが貴族を沢山連れてね。」
クル「 ッ⁈ 」
…最悪だ。
斉「なんか君のそんな顔、新鮮だね。」
クル「何だって……。」
斉「怒らないでよ。というか、僕の計画に邪魔なんだけど。この計画に、僕は千年以上費やしてるのに…。」
クル「…誰か分かってるくせに。」
斉「ふふ。そうだね。僕の反抗期の息子…かな。」
．
＿フェリドside＿
今は、再びバスに乗って目的地まで楽しくドライブ中〜。
運転手はクローリー君で〜す☆
クロ「ねぇ、まだ教えてくれないの。君の考えている計画。」
フェ「まだ駄目〜。あんまり知っちゃうと、君が上位始祖に捕まった時に拷問されちゃうから。なんせ、愛しい僕の息子だからね〜。」
あれれ〜、クローリー君の顔が怖いなぁ。
怒ってるのかな？
クロ「なにが愛しいだよ。君が僕を吸血鬼にした事……この八百年ずっと恨んでるよ。それに、君はわざわざ他人の血を僕に飲ませた。」
フェ「…そうだっけ〜。」
クロ「とぼけないでよ。……斉藤と言ったか？君の主なんだろ…？」
僕はクローリー君の言葉に何も返さずに黙る。
クロ「君の目的は親への復讐？ …もし教えてくれないなら、僕の復讐相手は君になるよ。」
．
＿Aside＿
前でフェリドとクローリーがなんか話してたように見えた。まぁ、何話してるかは分かんなかったけど。
俺達も俺達で、作戦を立てながら時間を潰していた。そうしていると、バスが止まった。
優「止まったな…。着いたのか？」
ミ「そうだと思うよ。…降りようか。」
優とミカの言葉を聞き、皆んながバスから降りていく。というか、なんでここに来たのか理由を聞いてねぇ。
『おい、なんでこんなとこに……』
？「なぜ出迎えに来ない！フェリド・バートリー！」
大きな叫び声に俺の声は掻き消された。俺はその声をした方を見ると、貴族を中心とした吸血鬼が大量に来ていた。
『ッ⁈ どういう事だ！お前、俺達を嵌めッ…』
再びフェリドに、この状況はどういうことかと聞こうとすると、胸を軽く叩かれた。
フェ「黙って。ミスると僕でも一瞬で殺されるから。」
フェリドはそう言った後に、さっき怒鳴っていた吸血鬼の方へと歩いていく。
．
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mio - 続き楽しみにしています！ (2020年2月1日 10時) (
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作者名：ﾎｯﾄﾐﾙｸ x他1人 | 作成日時：2018年9月24日 14時
