第 1 1 0 話 ページ3
_グレンside_
俺は深夜がいる牢獄へと入っていく。
分かっちゃいたけど、敵意むき出しだな。
深「白虎丸。」
深夜は銃を出し俺に突きつける。
俺は黙ったまま深夜を見る。
深「理由を言え!言ってくれ!お前はこんなことをする奴じゃなかった!…鬼に取り憑かれてるんだ……。そうだろ?」
グ「俺は新しい薬で鬼を制御できている。」
深「ッ! 黙れ!そんなはずはない!もし…それが本当なら、お前が鬼にも真昼にも取り憑かれていないのならば…。」
俺の方を見ながら、諦めたかのように、悟ったかのように肩を落とす深夜。
深「……どうすればいい。」
グ「俺は……。」
.
_NOside_
フェ「あの俺様君は、仲間に取り憑かれてるんだよ。」
シ「どういう事ですか…。」
フェリドは、顔をしかめて聞くシノアを、にやにやしながら見る。
フェ「八年前、彼にはとても大切な仲間がいた。命を共にする仲間だ。えっと…名前は確か、柊深夜、五士典人、十条美十、花依小百合、雪見時雨。だが、みんな死んだ。」
フェリドの言葉にシノア達は驚いた表情を浮かべる。そりゃそうだ。今名前が出た五人は生きているのだから。
シ「え…ちょちょっと待ってください。そんなはず…」
フェ「で、蘇生された。これは神の怒りを買いとてつもない代償を払わないといけない。それはなんだと思う?」
君「…まさか八年前の。」
フェ「そう。世界中の人間がウイルスで死んだあれ。一瀬グレンはずっと、その罪と罰に独り取り憑かれている。」
フェリドがそこまで話すと、皆んなが静かになる。その時……
『ぅ……んッ。』
ミ「ッ! Aちゃん。」
優「目、覚ましたのか!」
『ぁれ? ここどこだ…。』
フェ「おはよ〜百夜A君。随分遅いお目覚めだったね〜。ここはバスの中だよー。今お話ししてたんだ。丁度休憩にしようと思ってたし、トイレにでも行ってお話しの内容を聞いてきたら〜?」
Aは、フェリドの言葉に戸惑いながらも頷き、クローリーがバスを止めて、皆んなが休憩をする。とりあえず男子は男子トイレへと向かう。
『どんな話だったんだ?』
君「話はグレン中佐についてだ。ざっくり説明すると、今のグレン隊の人達は八年前にグレン中佐以外は亡くなったんだ。」
『は?』
与「それでグレン中佐はその五人を蘇生させた。ただそれは神の怒りを買う。その代償として八年前にウイルスで沢山の人間が死んだんだ。」
『蘇生…。神の怒り……代償。』
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mio - 続き楽しみにしています! (2020年2月1日 10時) (レス) id: aad1bfa27f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ホットミルク x他1人 | 作成日時:2018年9月24日 14時