第 ４ ７ 話 ページ6
＿シノアside＿
私はグレン中佐との話を終え、
今は、Aさんが寝ている病室にいます。
グレン中佐の言っていた通り、私はAさんに惚れているのでしょうか？
シ「そんなまさか………。」
私はまだ眠っているAを見る。
シ「…でも早く、目を覚ましてくださいね。Aさん…。」
＿サングィネム
＿優side＿
俺とミカは治療ポッドから目を覚ます。
すると、すぐにラクスとレーネがこちらに来る。
ラ「いやぁ、たかが人間ごときにひでぇ目にあったな」
レ「しかし…一体あの戦場にいたバケモノはなんだったんだろうな…」
ラ「なんでも人間どもが世界を滅ぼしかねない禁忌の研究に手を出してるって。確か…
“終わりのセラフ”とかいう…」
そう話しながら俺たちの方を見る。
俺はあの時のことを思い出した。
苦しそうにもがくA。
そのAの背中から出てきた、不気味な黒い翼。
そして、あのバケモノのような力……。
ラ「今回の新宿襲撃も、結局あれの回収が目的だったんだってさ」
ラ「優、ミカ。あのバケモノ、お前らの知り合いだったんだろう？だからお前らはクルル様のお気に入りなのか？」
ラクスが俺たちに近づきそう言う。
そんな事知るかよ…。俺だってあの時初めて知ったんだ…。
ラ「百夜優一郎。百夜ミカエラ。お前らはいったい何者なんだ？答えないなら調べてもいいんだぞ」
俺達はラクスの問いに、顔を見合わせて中傷的に笑った。
ミ「何者？何者かなんて…そんなの見ればわかるじゃないか……」
優，ミ「ただの醜い吸血鬼だよ……」
そう言い、ミカと一緒に部屋を出ると…
＜伝令、伝令。百夜優一郎様、百夜ミカエラ様。第三位始祖クルル・ツェペシ様がお呼びです。至急、王の間にいらしてください＞
俺たちを呼ぶ放送が入った。
＿病室
＿Aside＿
意識が浮上し、うっすらと目を開ける。
眩しい。と言うか、ここどこだ？
与「お、起きた！！A君が目を覚ました〜！！」
『う、るさぁ……』
隣で与一の叫ぶ声がする。
思わず顔をしかめてしまった。
与一が俺が起きたことを報告しに行くと言っていたので、俺はそれを引き止めた。
『お、おい！これだけは聞かせろ！！ 皆は…あいつらは無事なのか？！』
与一は俺以外は皆無事だと答えた。
俺は七日間眠っていたという。
だからか、思うように体が動かないのは…。
そして、優とミカの事も教えてもらった。
．
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作者名：ﾎｯﾄﾐﾙｸ | 作成日時：2018年5月24日 0時
