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第 5 9 話 ページ18

_Aside_


グ「お願いできますか?」


母「嫌よ! そんな得体の知れないものに! それに、まだ子供のあなた言うことなんて、信じると思うの!」


グレンが一生懸命母さんに話している。
だけど、父さんと母さんは怒鳴るだけ。


グ「無理矢理はしたくなかったのですが、仕方ないですね…。少しばかり眠っていてください。」


グレンが母さんを抑え、首に注射器を使って何かを入れる。
父さんがそれをやめさせようとするが、父さんにも同じようにし、二人とも眠ってしまった。


その場面を見ると、だんだんと三人が消えていき、目の前には阿修羅丸がいた。


阿「あれ見てどうだった? …全部分からなかったでしょ?」


阿修羅丸が俺にそう聞いてくる
俺の答えは勿論YESだ…


何も分からない…


『あの赤ん坊はなんだ!! グレンは父さんと母さんに何をしたんだ!! 何も、何にも分からねぇよ!!』


俺は今の気持ちを全部叫び、阿修羅丸にぶつけた。
阿修羅丸は静かに話す。


阿「今君が、本当のことを知っても意味がない。それに、僕だって完全に君のことを知ってるわけではない。」


阿修羅丸の言葉に何も言えない。
しばらくの静寂が訪れる。


すると……


×「はは……コマッてるみたいだね…。A…。」


また、あの声が聞こえた。
そして、強い風が吹いたかと思うと、いきなり目の前に真っ白な奴が現れた。


阿「あ、今日は君なんだね…。」


阿修羅丸はこいつのことを知ってるのか?

『おい、お前誰だ……。ずっと俺に話しかけてたよな?』


×「あはは……。やっぱり、まだ記憶は戻ってないんだ…」


記憶…? 俺は前にこいつに会ったことがあんのか?


×「Aともっと話していたいけど、そろそろ目を覚ましてあげなよ…。君の仲間が心配してるよ?」


その声とともに、白い奴と阿修羅丸が消えた。
そして、俺の視界も真っ黒になり、次に目を開けた時には






君「おい! 起きたのか?!」


君月が見えた。
体を起こして周りを見ると、皆がいた。


そうか、戻ってきたのか…



そういえば、阿修羅丸から直接聞いてないけど、成功したのか?

俺は剣を握る。
すると、今までとは比べ物にならないくらい、力が湧いてきた。


良かった成功してる……。













この後、君月の訓練も成功した。そして君月と闘った。



シ「何か、とても嫌なことが起こる気がするなぁ…」




シノアの呟きは聞こえなかった。

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作者名:ホットミルク | 作成日時:2018年5月24日 0時

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