【終わセラ】二人の吸血鬼_ｾﾗﾌ_と一人の人間_ｾﾗﾌ_ 《３》【男主】 (ページ20)

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第６１話ページ20

＿優side＿

クルルが俺とミカに耳打ちで教える。
俺は、内容にただただ驚いた。

だが、何も言わずに静かにしていた。

クル「さ～て…わがまま息子達のメンテナンスが終わったところで上位始祖会に命令されたから態度を示さないとねぇ。日本にいる人間どもをそろそろ皆殺しにしましょうか…。」

そう言い不気味に笑うクルル。

クル「さぁ…人間vs吸血鬼の大戦争を始めましょうか！」

そして、再び俺達の方に向き直る。

クル「で…優、ミカ。貴方達はそのどさくさにまぎれて、人間からも吸血鬼からも隠れてAを、貴方達の家族を回収してくるように。いい？」

優「分かった…」

ミ「僕と優ちゃんで人間からAちゃんを救うよ。」

＿日本帝鬼軍

＿Aside＿

今日はシノアが話したいことがあると言うから、シノアの部屋に行っている。

そしたら、食べ物が燃えてた←

シ「気を取り直して、私が話し合いたいのは２つ。」

何事もなかったかのようにみんなで机に座り話し合いが始まる。

シ「まず１つ目。Aさんが何かの実験台で、あの戦場で私を殺しかけたこと…」

はぁっ？！な、なんだよそれ…

『おい、シノアが言ってることって本当なのか？』

俺が皆に聞く。だが、誰も答えず黙っている。
あぁ…本当の事なのか…
俺はすぐに分かった

シ「続けます…。２つ目は、グレン中佐は私達を利用しようとしているのか。それとも、仲間なのかです…」

シ「その事について意見が聞きたいんです。」

俺は誰も答えようとしないのを見て、口を開く

『俺は、グレンに助けられた。だから何があろうともグレンについて行こうと思ってる。』

シ「ですが、グレン中佐は日本帝鬼軍に対して致命的な裏切りをしているかも…」

俺はグレンが自分達が家族だと言ったことを思い出した。

『家族に裏切られたからって、裏切り返すものなのか？俺は違うって思ってる。家族はずっと家族だよ…』

俺がそう言うと、君月が立ち上がった。
そして、俺の肩に手を乗せた。

君「もういい…。俺達の中の家族の定義も同じだ。」

シ「では、決まりましたね♪」

この空気を変えるようにシノアが明るく言った。

シ「私達は家族を大事にし、これからの世界と向き合っていきましょう！」

シノアの言葉に、みんなで頷いた。