第 ２ ４ 話 ページ26
＿Aside＿
もう、お馴染みになった白い空間。
そこにいたのは…
優「よぉ…A。」
ミ「久しぶりだね。裏切り者のAちゃん。」
『優…ミカ…。
．
なんてな…。お前だろ、鬼は。』
俺がそう言うと、優とミカは消え、変な姿の奴が現れた。
？「ご名答。僕が鬼だよ。」
くすくすと笑う鬼。
？「本当は君の弱いところをついて、負かしてやろうと思ったんだけど…。変な奴がそれを邪魔するんだよね。」
なんか訳わからんことを言ってんな。
『何言ってんだ？』
？「いいや。こっちの話。」
気にしないで〜と言う鬼。
？「本当は心に入り込んでぐちゃぐちゃな欲望を馬鹿にしようと思ったけど。君は心が強いし、僕にとって厄介な奴がいるから。」
そこまで言うと、鬼はこちらに近づいてきた。
？「いいよ。力を貸してあげる。ただ、もし心が弱くなったらすぐに君の体を頂くよ？いいかな？」
『あぁ、いいぜ。』
俺が返事をすると、クスリと笑う。
阿「なら君に従おう。僕の名前は阿修羅丸。力が欲しい時は名前を呼んでくれ。」
阿修羅丸……。
『おう、よろしく阿修羅丸。』
阿「あっ、ちょっと待って。」
阿修羅丸が俺を呼び止めた。
『なんだよ…。』
阿「君ね、少し妙なものが混じってるよ。もう1割くらい人間じゃない。」
『は？』
何言ってんだこいつ…。
阿「もしかして人間にいじられたのかな？それに、変な奴にも好かれてるし…。」
最後の方は声が小さすぎて聞こえなかった。
『おい、本当に何言って……』
阿「人間をあまり信じるなよA。人間は吸血鬼よりも鬼よりも怖くて醜いよ。世界を切り開いてみせろ！百夜A！！」
俺は阿修羅丸に強く頷いた。
＿阿修羅丸side＿
＿ねぇ、君はいつからAの中にいたの？
僕はAの中にいる奴に声をかけた。
≪いつからだろうねぇ…？忘れちゃったな〜。≫
気の抜けた声でそう返すあいつ。
＿君がいるってことはアイツもいるの？
≪いるよ〜。僕の中にね。まだ眠ってるんだ♪≫
＿あっそう…
≪君から聞いたのに、その反応は酷いな〜w≫
＿僕はあまり君が好きではないからね。
≪そうなの〜？僕は君のこと大好きだよ〜。≫
＿気持ち悪…
≪あはは〜、酷いなぁ。≫
そう言って消えるアイツ。
くそ！
本当に何を考えてるのか分からない…。
阿「イライラする…」
．
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邪答院つるる(プロフ) - コメント失礼します！面白かったです！第19話の所なんですが、クルル・ツェペシの所をクルル・チェペシになってしまっています。 (2018年11月18日 18時) (
レス) id: d5c5d536a1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ﾎｯﾄﾐﾙｸ | 作成日時：2018年5月17日 22時
