【終わセラ】二人の吸血鬼_ｾﾗﾌ_ と一人の人間_ｾﾗﾌ_ 【男主】 (ページ21)

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第１９話ページ21

神戸＿三宮

「いや、いや……こっち来ないで…」

1人の女の子がヨハネの四騎士に襲われている。

そこに……

＿＿＿＿＿＿ﾌﾞｼｭ

ミ「……。」

ヨハネの四騎士はいとも簡単に殺された。
殺したのは百夜ミカエラ。
死んだはずのAの家族の1人だ。

「きゅ、吸血鬼が助けに来てくれたぞ！助かった！これで俺達も大阪みたいに吸血鬼の方々に守ってもらえるぞ！！」

一人の人間がそう叫ぶ。

ラ「あはは、守るだって。笑えるね。家畜を守るかよ…。飼うの間違いだ。」

それを嘲笑う吸血鬼。

レ「独断専行して手柄を独り占め。所詮はあさましい欲深い人間あがり…。」

ミ「手柄なんかに興味はない。君たちの好きにすれば…。」

そう言い、その場を離れるミカ。
そのミカの元に１つの人影が見えた。

優「お疲れミカ…。」

ミ「優ちゃん…。」

それはミカと同じく死んだはずのAの家族。百夜優一郎だった。

その2人の元にまた１つの人影が。
それは先程ミカが助けた女の子だった。

女の子は優が増えていることに若干戸惑うが…
自分の首元の服を少しずらし

「あ、あの…あなたは命の恩人です。お礼に私の血を吸って下さい。あなたになら…私…。」

と言う。

その時、明らかにミカと優の喉が鳴った。

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四年前＿サングィネム

＿ミカエラside＿

四年前、僕の浅はかな計画で、僕は全てを失った。
家族をフェリドに殺され、かすれる意識の中、優ちゃんがフェリドに切られ、フェリドの頭を撃ち……そして、

Aちゃんが無事に外に出れたことを見た。

その後に騒ぎを聞きつけた吸血鬼がぞろぞろと来て、まだ生きている僕と優ちゃんを殺そうとした。

その時……

？「やめなさい。その人間たちは私のものです。」

誰だ？まわりの吸血鬼たちが女王だ…とか言ってるから。吸血鬼の女王なんだろうけど…。

ク「おい、フェリド。貴様、どう言うつもりだ。」

吸血鬼がその言葉を発した瞬間、死んでいたはずのフェリドが起き上がった。

そんな……殺せてなかったなんて。

フェ「これはこれは麗しの女王。クルルチェペシ様。」

ク「お前は私の飼っていたセラフをワザと逃した。それに私が最も大切にしていた物は逃げ、2体は死にかけている。」

セラフ？何の話だ…？

フェ「弁解するのは君の方じゃないかなぁ？」

．

キリ悪いですが…次へ