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第 2 話 ページ3

_Aside_


俺は今、少し混乱してる。


優とミカといつもみたいに騒いでいたら、奥の方から貴族の吸血鬼がこっちに歩いてきた。


俺はなるべく関わらないように無視をしようと思ったけど、


ミカがその吸血鬼の名前(?)を呼びながら自分から近づいていくから


俺は、いや…俺と優はつい声を発してしまった。


ミカはあの吸血鬼と知り合いなのか?
でも、ミカからそんな話聞いたことないしな…



フェ「やぁ、ミカ君。今夜も僕の屋敷に来るのかな?」


ミ「はい!」



え……?


待て待て待て!!
今の話からすると、ミカは自分から貴族の吸血鬼に血を飲ませてるってことなのか?


ふと、優を見ると俺と同じことを思ったのか、目を見開いて驚いている。



『お、おい優。ミカのこと知ってたのか?』


優「んなわけないだろ! 俺も今初めて知ったんだぞ!!」



そんな風に優とグダグダ話していると、いつのまにかミカとフェリド?の話の矛先はこちらに向いてたらしく…



フェ「今日はそっちの子達も来るのかな?」


と話しかけてきた…



この時の俺の素直な感想は……


((いや、いくわけないじゃん。面倒くさいし…))


だ。


それを正直に堂々と言おうとしたが…


言えなかった………。なぜなら…



ミ「あ、この子達は恥ずかしがり屋なんで。また、今度。」



ミカが俺と優の口を塞いで、そう言ったからだ。


その後、フェリドとかいう吸血鬼は


フェ「そっか〜残念だなぁ。じゃあ、また後でねミカ君。」

と言って元来た方へ戻っていった。



まぁ、その後はもちろん俺と優がミカに質問(というか、口撃?)攻め。


優「お、お前。自分から吸血鬼に血吸わせてんのか?」


『そういうことあんまりしない方がいいと思うけど…』


優「あんまりじゃなくて絶対だ!!」


俺たちの言葉に苦笑いをしながらミカは家族のためだからと言う。


家族のためなら自分はどうなってもいいのかよ……


俺は大丈夫だと作り笑いをするミカを見ながら悲しくなった。


俺たちを頼ってくれてもいいのに…と。


優「ふざけんなっ!」


ミ「いった!!」


そんな声とその後に鈍い音が聞こえ、俺は顔を上げた。
優がミカに頭突きしたみたいだ。



その後優はどこかに走って行ってしまった。


『はぁ……』


俺はミカと再び向かい合うように立った。



『ミカ。いくら家族の為とはいえ自分の事は大事にしてほしいな。じゃあ、また。』



ミカにそう言い、俺は優を追いかけた。

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邪答院つるる(プロフ) - コメント失礼します!面白かったです!第19話の所なんですが、クルル・ツェペシの所をクルル・チェペシになってしまっています。 (2018年11月18日 18時) (レス) id: d5c5d536a1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ホットミルク | 作成日時:2018年5月17日 22時

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