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もしこの｢死｣と冥界を切り離してしまえるほどの力があれば或いは…って力がない今考えるだけ無駄なことだな。こんな状態でかつ輝火が俺について来る納得の理由を提示し、俺は協力者を手に入る格好の条件、そんなの一つしかないんだよな。
｢こうしよう、お前が俺について来ると言うのなら俺はお前の弟翠を俺の全てを賭けて救って見せる…！｣
｢＿＿俺を使ってください｣
＿＿"弟翠の救済"は必ず果たさなければならない。特に輝火には俺が実現不可能な約束事を俺は二度としないと心に刻み込んだ。当たり前ながら信用に関わる重要な事では尚更。
閉じていた瞼を開けて輝火に返事を返した。
｢分かった…俺はお前を使う。そして二度と俺はこの誓いを忘れない｣
｢はっ…！では…｣
｢？なんだ？｣
｢俺に貴方の名を＿＿本当の名前を教えてくれませんか…？｣
願うようにして何を言い出すのかと思えばそんなことか。
だがそうだなこれは約束ではなくて契約だ。要求されたものには応えるべきだ。
｢俺か？＿＿俺のことは"A"って呼んでくれ。これが俺の名前だ｣
｢…A様…｣
ありがとう輝火＿＿。
LC 20-7 ページ48
なら、生きていた方が良い。家族と決別されたことで大切な友に会えたように幸も不幸も生き続けさえしてれば選択することができるから。
｢こうしよう、お前が俺について来ると言うのなら俺はお前の弟翠を俺の全てを賭けて救って見せる…！｣
｢＿＿俺を使ってください｣
＿＿"弟翠の救済"は必ず果たさなければならない。特に輝火には俺が実現不可能な約束事を俺は二度としないと心に刻み込んだ。当たり前ながら信用に関わる重要な事では尚更。
閉じていた瞼を開けて輝火に返事を返した。
｢分かった…俺はお前を使う。そして二度と俺はこの誓いを忘れない｣
｢はっ…！では…｣
｢？なんだ？｣
｢俺に貴方の名を＿＿本当の名前を教えてくれませんか…？｣
願うようにして何を言い出すのかと思えばそんなことか。
だがそうだなこれは約束ではなくて契約だ。要求されたものには応えるべきだ。
｢俺か？＿＿俺のことは"A"って呼んでくれ。これが俺の名前だ｣
｢…A様…｣
ありがとう輝火＿＿。
輝火視点
やっと聞くことができた本当の名を、しっかりと胸の中で繰り返した。
外は猛り狂う風雨、そんな中俺は貴方に忠誠を誓う。
＿＿ありがとう、輝火。
嗚呼でもさっきの言葉もしかしたら俺が、この方の心の叫びが聞けるようになったのかもと思えなくもないと思ってしまう。
第ニ章 完
やっと聞くことができた本当の名を、しっかりと胸の中で繰り返した。
外は猛り狂う風雨、そんな中俺は貴方に忠誠を誓う。
＿＿ありがとう、輝火。
｢…！今…声が｣
聞こえた声にハッとして顔を見上げた。
｢？どうした輝火？俺は何も言っていないぞ｣
怪訝そうに見る主に俺は慌てて弁解をしようにも主は困ったように笑って返すだけで俺はこれ以上聞くことは辞めにした。
｢いえ…さっき確かに｣
｢テレパシーの事か？さっきも言っただろう、俺はハーデスに力を持ってかれて使えない。有り得ないよ｣
｢そう…ですか。｣
でも確かに"ありがとう"と…主の心が、俺にはしっかりと聞こえた。
そしてほんの少しの熱が体に広がって行く新しい感覚に心地よさを感じる自分がいた。
聞こえた声にハッとして顔を見上げた。
｢？どうした輝火？俺は何も言っていないぞ｣
怪訝そうに見る主に俺は慌てて弁解をしようにも主は困ったように笑って返すだけで俺はこれ以上聞くことは辞めにした。
｢いえ…さっき確かに｣
｢テレパシーの事か？さっきも言っただろう、俺はハーデスに力を持ってかれて使えない。有り得ないよ｣
｢そう…ですか。｣
でも確かに"ありがとう"と…主の心が、俺にはしっかりと聞こえた。
そしてほんの少しの熱が体に広がって行く新しい感覚に心地よさを感じる自分がいた。
嗚呼でもさっきの言葉もしかしたら俺が、この方の心の叫びが聞けるようになったのかもと思えなくもないと思ってしまう。
＿＿それならば、この先どんなことがあったとしてもまた貴方にそう言ってもらえるよう、俺が貴方を護ります。
そうしたらきっとあの不思議な感覚もまた…やってくるかもしれない
そうしたらきっとあの不思議な感覚もまた…やってくるかもしれない
第ニ章 完
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作者名：ルビ | 作成日時：2022年2月1日 22時
