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｢ハーデスが消えることが何故シナリオとの話に繋がるのです…？｣
｢分からない…分からないが俺は夢界で見たんだ。聖戦が終わり平和となるはずだったのに、大地が痩せて、海に飲まれ、違うことろでは森が火の海になり、人が貧しくなって争うようになって…世界が崩壊していく様を。それが何度も何度も何もできずして繰り返されるんだ。終いにみんなが言うんだ"全てお前のせいだ"と…｣
｢それは双子神ヒュプノスが貴方に見せた夢です｣
そう言っても、首を横に振り否定する。
｢違う。ハーデスがいない世界が現実となった今…これは現実になる。世界も平和も、俺の一差しで崩れてしまうんだ。もう何が起こるのか分かったものではない。窓を見て見ろ一向に止まない激しい雨いつまで降り続けるのだろうな。このままいけば川の氾濫から始まり近くの村に被害が及び始めるだろう。邪悪な俺のせいだ…嗚呼もしかしたらこの教会も既にハーデスのいない影響を受けて…？｣
荒らされた教会を見渡してそう言った。
……。
｢…何故そこまで？貴方にとってこの世界は物語なのでしょう？｣
LC 20-4 ページ45
だがますます何を血迷いごとを言っているのであろうか、という気持ちが拭えない。
ラノスとはなんだ？
アローンではない？
物語だと？
やはりまだ混乱し続けているのか。
ここはもう少し話を合わせて様子を見て判断するしかないだろう。
｢物語とは一体どういう事なのです？｣
｢その前に俺はこの世界の人間じゃないんだ。この世界は漫画いや、本で見たことがあって確かアテナとハーデスの聖戦の話だった気がする。俺は死んでこちらの世界に魂だけ転生してそれからこの体の持ち主アローンにずっと憑いていた。そしてあるとき急に思い出したんだ、憑いていたアローンという人間はハーデスの依り代だったっと｣
｢だから俺はアローンを俺の知る悲壮の運命から逃がす事にした。＿＿でもこれは大きな過ちの始まりで…バタフライ効果なのだろうな、アテナ軍によってハーデスが討たれるはずの話だったはずなのに、そのハーデスを俺が消した今叶わない夢となった訳だ。つまり俺がシナリオを壊してしまったんだ｣
嘆きつづける姿に、俺は訳も分からなくてさらに質問をし続けた
｢分からない…分からないが俺は夢界で見たんだ。聖戦が終わり平和となるはずだったのに、大地が痩せて、海に飲まれ、違うことろでは森が火の海になり、人が貧しくなって争うようになって…世界が崩壊していく様を。それが何度も何度も何もできずして繰り返されるんだ。終いにみんなが言うんだ"全てお前のせいだ"と…｣
｢それは双子神ヒュプノスが貴方に見せた夢です｣
そう言っても、首を横に振り否定する。
｢違う。ハーデスがいない世界が現実となった今…これは現実になる。世界も平和も、俺の一差しで崩れてしまうんだ。もう何が起こるのか分かったものではない。窓を見て見ろ一向に止まない激しい雨いつまで降り続けるのだろうな。このままいけば川の氾濫から始まり近くの村に被害が及び始めるだろう。邪悪な俺のせいだ…嗚呼もしかしたらこの教会も既にハーデスのいない影響を受けて…？｣
荒らされた教会を見渡してそう言った。
……。
｢…何故そこまで？貴方にとってこの世界は物語なのでしょう？｣
＿＿どうするべきだ？
力も持たない非力な存在に浮かぶのは "圧倒的無力"
聞くに堪えないざれ言を吐き出す様子が惨めさを引き立たせた。
俺がコイツに協力しているのはコイツの力が俺にとって必要だったからだが…
……。
＿＿もうそのまま切り捨てるか？
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作者名：ルビ | 作成日時：2022年2月1日 22時
