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『ちゃんと好きだよ、真司。…不安にさせたなら、ごめん』
勿論、彼に告げた言葉は本心なのだ。告白を受けたのも、心の底から彼を好いているからに他ならない。
素っ気ないような態度をとってしまったのは…先程のファミレスでの一悶着に少々疲れたのと、まだ気恥しさを引き摺っているからである。
『アレはホラ…ちょっと、恥ずかしかっただけで。令子サンだって多分…結局、祝ってくれるような気がするし』
「そっ、か…。そうかな、」
『それに、いくら令子サンに言われたって、その程度で気持ちは変わらないよ』
「…Aちゃん」
真正面から想いを伝えてくれる彼に、いつまでも恥ずかしがっていては失礼だ。故に私は胸中の羞恥を何とか押さえ込んで、精一杯、彼を安心させる言葉を考えて口に出す。
すれば真司は、ニパッ、と、太陽さながらに明るい笑顔を私に見せた。
なんだか、背後に犬のしっぽでも見えてきそうだ。実際、彼は犬が酷く苦手だから、いい顔はしないのだろうけれど。
「…やっぱり、手、繋ぎたい」
『…』
「…ダメ？」
ずるい聞き方だ。
計算なのか天然なのか、実際後者だろうけれど、そんなことをされては拒否する気なんて起こらない。
いいや違う。真司の聞き方なんて関係なしに、私はこの問いにYESを返してしまうのだろう。きっとそれは、私もこの有り余る幸せに、彼同様浮かれているからだ。
『いいよ』
触れた真司の手は、私のソレより少し暖かい。
言いようもない幸福感が体を襲って、私は確かに、自らの頬が緩むのを自覚した。
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神崎(プロフ) - 面白くて一気読みしました！そしてめっちゃ感動しました。龍騎の作品を作ってくれてありがとうございました！ (2月11日 16時) (
レス) id: 225664e10d (このIDを非表示/違反報告)
麗大(プロフ) - 最高に面白かったです…！一気読みしてしまいました！！皆が幸せになれて良かった…！！ (2月7日 0時) (レス) @page50 id: c06fac28a8 (このIDを非表示/違反報告)
りんごキャラメル@さくらぁ - こんばんは。完全完結おめでとうございます！もう全部素晴らしかったです…！設定からラストまで本当に好きです。なちなちこ。様、約一年、お疲れ様でした！！ (8月14日 21時) (レス) id: 0caca33ed5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なちなちこ。 | 作成日時：2023年6月18日 12時
