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21！？同い年じゃないですか！なのにそんなしっかりしてて尊敬しちゃうなぁ〜！あっ満って呼んでくださいよ！ダメ？なら佐野で！それならいいでしょ？…敬語要らない？ホントですかッ？！…じゃないや、ホント？じゃあ呼び方もAちゃんで！ところでAちゃんは…
上記の台詞は、真司が蓮を呼びに行く間、佐野から発せられたモノである。
対応は至極適当。彼が客…花鶏の紅茶を目的に来た人間ではないと分かったからだ。客でないと言うなら遠慮も要らない。同い年ということも分かったし、私はが発した言葉の大半は｢アー｣とか｢ウン｣とか意味を持たないモノであった。
「じゃあアンタも…仮面ライダー？」
他の客に聞こえないよう小さな声音で言ったのは真司。その横にはひったくるように名刺を受け取り、仏頂面で佐野を見詰める蓮が居る。
「ハイ！よろしくお願いします、先輩」
「…先輩？…先輩…なぁ蓮、」
「…」
困惑を滲ませていた真司の声は、次第に喜色を孕んでいった。"先輩"と称されたのが嬉しいのだろう。ソレを察したらしい蓮は、心底面倒だとばかりに深いため息をつく。
「見ましたよぉ！お二人の戦いぶり！いやぁ〜…お強い！しかも、こんなカッコイイ人達だったなんて！凄いなぁ〜！俺も、先輩達みたいになりたいな！憧れるなぁ〜！」
「マァマァマァ…気持ちは分かるけど」
それから佐野は大袈裟に、時々力強くテーブルを叩きながら、真司と蓮へ褒め言葉を並べ立てた。
褒められた二人の反応は両極端。自然に口角が上がり満更でも無い様子の真司に対し、蓮は心底気味が悪いと言わんばかりのしかめっ面だ。腹の中が見えない佐野に、苛立ちすら覚えているように見える。
実際、佐野の目的は未だ分からない。
まず、正体を明かした理由が謎だ。ライダーバトルはただミラーワールドで殺し合うだけでなく、現実世界での駆け引きも大きな意味を持つ。その点、身元が割れていないというのは相当なアドバンテージとなるハズだ。しかし彼は、自らソレを放棄した。
更にはこの終わりの見えない褒め言葉も謎である。ただの軟派な男かと思ったが…ここまで徹底して人を選ばずとなると、何かしらの意味があるのではと疑ってしまうだろう。目的遂行のためなのか、はたまた生来の性なのか。いずれにせよ、真司はともかく、蓮にとっては神経を逆撫でする行為に他ならないなと思った。
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りんごキャラメル@さくらぁ - 《追記》しかしそんな馬鹿なトコがかわいくて好きです。 (5月19日 22時) (
レス) id: 0caca33ed5 (このIDを非表示/違反報告)
りんごキャラメル@さくらぁ - 多数決のシーン、好きです…(笑) 後から浅倉さんがゆっくり手をあげるトコとか。夢主ちゃんもあげましたか…やっぱり、真司くんは馬鹿なんですよ(←酷) (5月19日 22時) (レス) id: 0caca33ed5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なちなちこ。 | 作成日時：2023年5月16日 18時
