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ホントにありがとう！絶対いつかお礼する！
佐野からその言葉を受け取ってはや十数分。私はもうやることも無いので、花鶏への道を一直線に進んでいた。
しかし信号待ちの最中、思いもよらぬ光景を目にして息を飲む。視線の先の建物の窓に、ライダーの影が見えたのだ。ほんの一瞬見えたのは仮面ライダータイガ…東條の姿である。
私は咄嗟に進行方向を変え、ライダーが居るであろう場所へ一直線に向かった。
ライダーバトルにしろモンスターと戦っているにしろ、もし怪我を負っているなら治さなくてはならないからだ。もし無駄足だったとしても、無視して帰宅し、後から思い返すよりはずっと良い。
着いた先は､無機質なコンクリートの建物。外階段が開いていたので、私は迷わずソレを駆け登った。
カンカンと金属の板を蹴る音がして、それがヤケに不安を煽る。
そうして、数回分の階段を踏みしめて辿り着いた場所。そこに、左に真っ直ぐ続く、外と繋がる細い通路があったのだ。
足を止めたのは、そこから、自らとは別の人間による足音が聞こえたから。
『東條…』
目に入った人物は、先程ライダーの姿を見た東條だった。彼はゆっくりゆっくり、こちらへ向かって歩いてきている。
そうだ、私は彼の姿を見つけて、怪我がある可能性を思って駆け付けたのだ。そう、当初の目的を思い出し、ソレはすぐさま私の脳を追い出される。なぜって、それ以上に私の意識を引きつける光景が、目の前に広がっていたからだ。
『香川サン…ッ！？』
「…え…Aちゃん…？」
『東條、何で、香川サンが…』
東條の腕の中に横たわる、香川サンの体。ソレは一切の力が入っておらず、腕はだらんと宙に投げ出され揺れていた。目を瞑り、口が動く様子もないから…恐らく、意識を失っている。
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りんごキャラメル@さくらぁ - 《追記》しかしそんな馬鹿なトコがかわいくて好きです。 (5月19日 22時) (
レス) id: 0caca33ed5 (このIDを非表示/違反報告)
りんごキャラメル@さくらぁ - 多数決のシーン、好きです…(笑) 後から浅倉さんがゆっくり手をあげるトコとか。夢主ちゃんもあげましたか…やっぱり、真司くんは馬鹿なんですよ(←酷) (5月19日 22時) (レス) id: 0caca33ed5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なちなちこ。 | 作成日時：2023年5月16日 18時
