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私は現在、清明院大学にバイクを走らせていた。スグ傍には蓮と真司とが居る。私達は三人で話し合った後、こうして行動を起こしたのだ。
事の発端は今朝、真司と佐野が勝手に盟約を交わしたことである。帰宅し、コレを真司から聞いた案の定蓮は怒った。そして｢俺は俺のやり方で優衣を守る｣と啖呵を切り、香川サンと話をつけようとバイクに跨ったのだ。
そして目的地…401号室へ続く階段を登っている時。進行方向から、ガシャン！と嫌な音が聞こえてきた。ガラスが割れるような音や重い物と物がぶつかるはしばらく続き、私達が401号室の扉を目にした時には止んだのだ。
一体あの扉の先で何が起こっているのだろうか。不安と共に足を出す速度は上がり、先程まで聞こえていた物音と同様、私は乱雑に扉を開いた。
『え…』
そうして目にした扉の先は、当初の想像とはかけ離れた惨状だった。
無数のガラスは殆どが割られ、破片が床に散らばっている。吊り下げられたライトは大きく揺れて不規則に部屋内を照らし、並べられていた椅子や机は転がったり壊れたりと散々な状態だ。
そして何より部屋の中央には、北岡サンと浅倉とが佇んでいた。鉄パイプを携える浅倉を見て、先程の物音やこの惨状が、彼によるものだと理解する。
「五人集合ってのも珍しいな」
私の背後からは蓮と真司も顔を出し、純粋な感想か嫌味か、判別のつかない声で北岡サンは言った。
示し合わせても居ないのに、我々がココで鉢合わせた理由。ソレは、それぞれの目指すモノが偶然合致していたからだ。
お礼参りとか居場所を聞いたとか説得とか、目的は違えど、我々が求めていたのは等しく、"香川サンと東條に会うこと"だったのである。
「せっかくだ。三人がかりでも良い、遊んでくれよ俺と」
「またソレかよ！なんか他に無いのかよ！」
「いーんだよソイツはソレで。大体お前、浅倉に他に何を求めようって言うんだ」
「ソレは…」
私達はそれぞれ、壊れかけた一人がけのソファやら落ちていた鉄パイプやらに腰掛け、大した意味もない会話を続けていた。
話は終わり、当初の目的も果たせないことが決まっているのだが…帰るキッカケも特になかったからだ。
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りんごキャラメル@さくらぁ - 《追記》しかしそんな馬鹿なトコがかわいくて好きです。 (5月19日 22時) (
レス) id: 0caca33ed5 (このIDを非表示/違反報告)
りんごキャラメル@さくらぁ - 多数決のシーン、好きです…(笑) 後から浅倉さんがゆっくり手をあげるトコとか。夢主ちゃんもあげましたか…やっぱり、真司くんは馬鹿なんですよ(←酷) (5月19日 22時) (レス) id: 0caca33ed5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なちなちこ。 | 作成日時：2023年5月16日 18時
