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『あの、そちらの、女の子は？』
「…あぁ。…仕事の依頼に、来たと…」
肩身狭そうにひっそり立っている女の子＿ゆかりちゃんと言うらしい＿は、到底北岡サンの弁護料が払えるようには見えなかった。
一般の女の子、という感じ。
…きっと、何らかの事情があって来ていて、由良サンも何らかの事情で招き入れたのだろうけれど。
『こんにちは、ゆかりちゃん。飴舐める？』
ポッケに入れていた飴から、甘いものを選んで取り出す。それをおずおずと受け取ると、ゆかりちゃんは由良サンへ視線を向けた。
由良サンは慣れたように腰を折って、女の子の口元に耳を寄せる。
すると、女の子の口が動くのが分かった。
「"ありがとう、あげる"…と」
そして、由良サンが言った。
どうやらゆかりちゃんは人見知りらしい。由良サン経由でしか話せないようだ。
それでも思いを伝えてくれたのが嬉しくて、できる限り優しく笑って頭を撫でる。
更に、ゆかりちゃんの手には折り鶴が乗っていた。真っ白な折り紙で折られた、美しいソレ。
由良サンの言葉から察するに、お礼らしい。
『…ありがとう。私の名字ね、"鶴"見っていうの。鶴見A。だから、凄く嬉しい』
言えば、ゆかりちゃんは小さく笑った。
受け取って、大事に手帳に挟む。
『…？』
と、もう一度ゆかりちゃんへ視線を向ければ、彼女は私の後ろを見ていた。
振り向けば、そこには北岡サン。
「Aちゃん？どうしてココに。…って、お前、昨日の…！」
前半は私への言葉。
後半はゆかりちゃんへの言葉だ。
どうやら、ゆかりちゃんと北岡サンとは面識があるらしい。北岡サンの驚いている様子から鑑みるに、一度依頼を断られているんだろう。
「ゴロちゃん、どういうこと？」
「…すみません」
北岡サンは直ぐにゆかりちゃんから視線を外して、秘書の由良サンに詰め寄った。
由良サンは頭を下げて、申し訳なさそうに言う。
そんな中にゆかりちゃんが駆けていって、先程と同じく由良サンに耳打ちした。
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みーちゃん - 龍騎本当大好きなので本編沿いの小説がでてくれてうれしいです！これからも頑張ってください！応援してます！小説を書いていないので大変さは分かりませんがファイトです！ (2022年10月25日 19時) (
レス) id: ee873f9c2a (このIDを非表示/違反報告)
ますこ - 龍騎、大好きなので楽しんで読ませて頂いてます！これからの更新も楽しみにしてます！ (2022年10月17日 20時) (レス) id: 0698efded3 (このIDを非表示/違反報告)
okaka - 今、ちょうど龍騎を見ているのでとても楽しく読んでいます。この作品でとても癒されています！大好きです！！ (2022年10月16日 21時) (レス) id: 87b1e34c00 (このIDを非表示/違反報告)
いとこんにゃく(プロフ) - 好きすぎて一気見しちゃいました…ほんとに大好きな作品です；；これからも応援してます…！ (2022年10月16日 5時) (レス) id: ebebe27350 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なちなちこ。 | 作成日時：2022年10月9日 22時
