カーンルイア ページ10
モンド2日目、鍾離は往生堂からの至急の呼び出しにより、渋々と先に帰った
そのため、今日はウェンティと2人だ
「ねぇ、燎栄」
「ん?」
鹿狩亭で昼食をとっていると、ウェンティが珍しく真剣な顔をして燎栄に声をかけた
「君の出身…………カーンルイアかい?」
思い切って聞いたのだ
ダインスレイヴの、カーンルイアの生き残りかもしれないな、という言葉が気になって仕方なかったのだ
燎栄は、首を傾げる
「俺は、生まれも育ちも璃月だよ?カーンルイアってどこの地名だ?」
そもそも、カーンルイアという存在を知らないようだ
カーンルイアが崩壊したのはかなり前だ。燎栄が覚えていないだけかもしれない
「本当に、本当かい?」
身を乗り出しながら、ウェンティが尋ねる
燎栄は、パンケーキを頬張りながらクスクスと笑う
「当たり前だよ。そもそも、俺は絶雲の間に居たんだし」
「…………そっか。変な事聞いてごめんね?」
ウェンティも、パンケーキに手をつけた
食べ終われば、西風騎士団へとへと遊びに行った
「ジン、リサ。こんにちは」
髪の長い女性と、魔女帽子の女性が居た
2人は、ウェンティと燎栄に向かって手を振る
「あら?初めて見るおチビさんね」
リサが、燎栄に近づく
「璃月の燎栄、です」
香菱などの女の子としか会話をした事の無い燎栄も、それなりの年頃だ
リサ目の前に、頬を赤くしている
「あら、ほっぺた赤くしちゃって。私は、リサよ。よろしくね、燎栄。あっちの椅子に座っている人は、ジンよ」
奥の椅子に座るジンへ視線を送る
「代理団長ジンだ。よろしくな、燎栄」
お年頃の燎栄は、長い髪の赤い毛先をいじりながらモジモジしている
「ジン、部屋を1つ貸しておくれよ。少し、燎栄とゆっくり話したいんだ」
ウェンティの突然の申し出に、ジンは、快く2階の一室を貸し出してくれた
「ウェンティ、今日はモンドの中を歩き回りはしないのか?」
「大丈夫、話が終わったら行くよ」
貸してもらった一室に入ると、ウェンティは少し待っていてと言って外へ行った
しばらくして、帰ってきたウェンティはある人物を連れている
「お前……………………!!!」
燎栄の真紅の瞳が揺れる
顔半分を仮面で覆った、ダインスレイヴがそこには居た
「やはり、貴様だったか。カーンルイアの業火」
ダインスレイヴの声が静かに響いた
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碌々(プロフ) - とまとまとさん» 間違いの報告ありがとうございます!とても助かりました (2021年6月23日 18時) (レス) id: dd00cd6eb7 (このIDを非表示/違反報告)
りる - この小説大好きです!つづきめっちゃまってます!! (2021年5月31日 7時) (レス) id: d04a74515a (このIDを非表示/違反報告)
とまとまと - タルタリアではなくタルタリヤですよ!お話とても面白いです!!! (2021年5月20日 0時) (レス) id: 1aefc9afbc (このIDを非表示/違反報告)
MARE(プロフ) - てえてえです、、、 (2021年5月4日 13時) (レス) id: 7446762651 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:碌々 | 作成日時:2021年5月1日 7時