モンド城 ページ8
風たちの地で、七天神像への挨拶を済ませると、いよいよお目当ての地、モンドだ
「モンドへいらっしゃい。長い旅お疲れ様」
目の前には、大きな城がそびえ立っている
「あれが、モンド城なのか?」
「そう、その通り!城内はもっとすごいよ」
ウェンティが、燎栄の手を引いて走っていく
鍾離も走って追いかけて行く
「おぉぉ!!」
燎栄は城内へ足を踏み入れた途端、その真紅の瞳を輝かせる
鍾離も初めての地に目を丸くしていた
「ほらほら、こっち」
ウェンティは、どんどん燎栄の手を引いて、協会の前までやって来る
「ここから、眺めてごらん」
風神像のある場所へと連れて行くと、眺めてみろ、と言う
燎栄は、身を乗り出すように城内を見渡す
昼の日差しが、街をキラキラと輝かせていた
行き交う人々は生き生きとし、璃月では見られない形の家々が連なり、巨大な風車が風を伝える
「気持ちいい〜」
吹いてくる風に、目を細める
長い髪がと晶核の着いた飾り紐が風になびく
鍾離とウェンティは横に並んで、その様子を笑みを浮かべながら眺めた
「じじいも、たまには面白いことするんだね」
「あの子に名前を与えた以上、俺が責任を持って育てるとしただけだ」
鍾離は、どんどん成長していく燎栄を少し寂しく思いながら微笑んで見ていた
ウェンティはそんな鍾離を見て、燎栄を神の道なり仙人の道なりに引き込んでしまえば良いのに、と思っていた
「鍾離、写真撮ろう!ウェンティも」
鍾離の商談の時に出会った行秋がくれた写真機を持って、ニカッと笑った
近くにいた人に、写真を撮るのを頼み、燎栄は鍾離とウェンティとの真ん中に入り、この上なく幸せそうな笑顔で、2人の腕に抱きついた
「おや、モンドでは見かけない顔だな」
すると、青髪に眼帯をつけた長身の男が近付いてきた
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碌々(プロフ) - とまとまとさん» 間違いの報告ありがとうございます!とても助かりました (2021年6月23日 18時) (レス) id: dd00cd6eb7 (このIDを非表示/違反報告)
りる - この小説大好きです!つづきめっちゃまってます!! (2021年5月31日 7時) (レス) id: d04a74515a (このIDを非表示/違反報告)
とまとまと - タルタリアではなくタルタリヤですよ!お話とても面白いです!!! (2021年5月20日 0時) (レス) id: 1aefc9afbc (このIDを非表示/違反報告)
MARE(プロフ) - てえてえです、、、 (2021年5月4日 13時) (レス) id: 7446762651 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:碌々 | 作成日時:2021年5月1日 7時