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そういう事だってたまには… ページ18

「俺だって、もう小さい子供じゃないんだよ?だから、自分でできるのに鍾離はいつも、俺の事ばっかりする」
「ほぉっ、ほぉっ。それは、坊やのことが大好きなんじゃよ」

ピンばあやのいつも居る場所で、ブツブツ言っているのは燎栄

髪も結ばず飛び出したため、今ばあやに髪を結ってもらっている

もうばあやより背が高いから、燎栄は座っている

「それは嬉しいけどね……?だってさ、ばあや。あのね?鍾離だって外に出る時、財布持っていかないんだよ?俺より子供じゃないか」

ブーブー言っていても、ばあやは静かに相槌をうちながら聞いてくれる
ばあやも、燎栄の事は小さい頃から知っているのだ

「確かに、あれは俺も言いすぎたとは思ってるけど……俺だって、何も出来ない子供じゃないし」

「そうだね、坊やはもうこんなに大きくなった。でも、大事な子供には変わりないんだよ」

ばあやの言葉に、燎栄は目を伏せ口を尖らせる
朝はカッとなってよく考えずに色々言ってしまったから、今思い返すと理不尽に怒っていた

「ぅん…………でもなぁ、今更謝りずらいよ……」

大きくため息を着くと、またばあやがほぉっ、ほぉっ、と笑う

「今謝りに行っておいで。じゃないと、後悔するかもしれないよ。今できることは、今のうちにしておいで」

「ばあや……、よし頑張ってくるよ!ばあや、髪ありがとう!」

バッと立ち上がると、手を振りながらかけ出す
走る時邪魔にならないようにと、高めの位置に結び、1部を団子にしてくれていた

「ほぉっ、ほぉっ。気にしないで、行っておいで」

ばあやも、手を振った

「おや?ばあや、さっきの子はあの不思議な子だね?」
そこへちょうど煙緋がやってくる

そして2人で、燎栄の小さくなっていく背を見つめた

喧嘩の後→←後悔先に立たず



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碌々(プロフ) - とまとまとさん» 間違いの報告ありがとうございます!とても助かりました (2021年6月23日 18時) (レス) id: dd00cd6eb7 (このIDを非表示/違反報告)
りる - この小説大好きです!つづきめっちゃまってます!! (2021年5月31日 7時) (レス) id: d04a74515a (このIDを非表示/違反報告)
とまとまと - タルタリアではなくタルタリヤですよ!お話とても面白いです!!! (2021年5月20日 0時) (レス) id: 1aefc9afbc (このIDを非表示/違反報告)
MARE(プロフ) - てえてえです、、、 (2021年5月4日 13時) (レス) id: 7446762651 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:碌々 | 作成日時:2021年5月1日 7時

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