狗巻先輩……弟居たんっすか？

拾参 ページ17

「どんな感じ？」

「どんな感じ…………こう、ビリビリした……睨みつけられてるような緊張感が出るような感じです」

呀は、考え込みながら答える

どう表現すればいいか難しいレベルの感覚なのだ

「ありがとう……これは特級呪霊の可能性があるね」

五条は、じっと呀を見ながら言った

それから、暫く考え込む

「今日は止めておこう」

「今日は？…………って言うことは、今日は行かないんですか？」

呀は、まさかの言葉に目を丸くした

「そういう事！ほら、もう時間も遅いし。旅館に行こう！」

五条は、呀においでと手招きをしながら先に行く

「………………」

呀は、路地の先をじっと見ていた

それを見て、五条は少し考えると、

「呀、棘が待ってるよ」
「……はい」

棘の名前が出ると、呀は渋々と言った感じに五条について行った

集合場所の旅館に行くと、もう既に皆集まっていた

「呀」

棘が手を振る

「兄ちゃん〜」

呀は、棘に向かって走る
先程までの渋々感はゼロだ

「皆〜、中に入って今日は休もう」

五条は先に入って行った

「何があったんだ？」

伏黒が、呀に尋ねる

「分からないけど……今日は休もうって……」
「そうか……じゃあ、俺達も中に行くか」

伏黒も入って行き、虎杖や釘崎も入っていく

「棘、呀。お前たちも行くぞ」

真希とパンダも入っていく

「呀、入るよ」

棘が、服を引っ張ると呀も入っていった

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