朝焼けの蓮(はす)♯2

上手くいかないこと。1 ページ27

パパside

ある日、課題を一緒にこなしていた時、突然

蓮「…なぁい！」

と投げ出してしまった蓮。


夏休みとはいえ、なかなかサイクルが安定もせず、二学期も近づくのに…

少し、気持ちが落ち着いてから話をしよう。と俺は待つことに決めた。

今、蓮は自分自身の気持ちと戦っている。

すぐに、「話して」とこちらから求めたり、一方的に話すとまた頭の中でグルグルして何か言い出さないといけない、と焦ってしまってパニックになってしまう。


うわぁぁぁんとひとしきり泣いた蓮はやがて、ヒクヒクとすすり泣きへと変わった。



「蓮、パパ隣に言ってもいい？」

すると、コクっと頷いた。


「蓮、蓮は今なんで泣けてるの？」

1つずつ質問していく。

蓮「…ないのぉ…」

「何がないの？」

蓮「…しゅのー、ぶらっくぅ」

「すのーブラックかぁ、すのーブラックがいなくなったから
蓮は泣けてきちゃったんだね」

長ーく文章にして言うことがまだ難しいから、こう思っているであろう言葉で代弁。

「じゃあ、パパと探すか」

と蓮と探したら、リビングの隣の和室に蓮からは見えない位置でちょこんといた。


蓮「…!!!!」

「良かった、ブラック和室にいたなぁ、
でもな、蓮ブラック1人だけになってたから蓮も寂しいし、ブラックも寂しかったんじゃないかなぁ」


再び沈黙。

しゅんとしてる蓮。


「またそうならない為に、すのーマンの基地を作って、蓮が遊び終わったら、基地に戻してあげよう？そしたら蓮も寂しくならないし、ブラックも、仲間と一緒だよ？」


蓮「…しゅの、となり、なぁい！」

つまり、自分の手元にはブラックが居ないから寂しいと。




「ならさ、こうしようか。」


『すのーまんのひみつきち』

と空き箱に書いて、9人を入れていく。
そして、蓮からも見えるリビングと和室の境目に置いてやる。


「そしたらほら、すのーマンが蓮のお勉強、
頑張れ！って応援してるよ。」


蓮「うわぁ…！…でもぉ、やらぁ！」



えー！((((；ﾟДﾟ))))



「えぇ…あとは何がいや？」



蓮「…これ、できなぁい！」


「…ん？仲間あつめだって、
うさぎさんは何びきいる？」

と勉強モードへ。

だけど3分ももたないから、

俺もすのーマンに助けてもらう。

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