オモチャ。38 ページ39
トビオside
今宵ちゃんが風呂から上がって、今度はAが風呂に行った頃、
俺は伊佐美とニュース番組を見ていた。
勿論、その内容はあの事件。
何度も何度も、死んだ生徒や焼け焦げた学校であったものが液晶に映る。
こんなに大きな事件になるなんて…
俺も、パイセンみたく捕まるのか…？
さっきまでパイセンの写真出てたし、警察も凡下高も、ほぼ毎日一緒に連るんでた俺達を加害者と疑う筈。
もしくはパイセンが、自分の罪軽くするために俺達のことゲロったりするんじゃ…
そう考えたら落ち着けなくて、奥歯がガチガチ言うのがわかる。
色んな恐怖を抑えながら、もう一度テレビに目を向けると
何やらアナウンサーがパネルを手にしている。
『___爆弾が設置されたとされる場所が、検察の調べによって明らかになりました。まず__』
次々と、マークが付いた所を指差しながら読み上げるアナウンサーだったが…
………ん？
ふと、疑問が湧く。
アナウンサーがさっき指差した場所の、プロパンガス周辺。
俺ら、こんなとこに爆弾なんて仕掛けたっけか？
直ぐ様カバンの中を探り、爆弾を仕掛けた場所が書かれた紙を手に取る。
テレビと紙を見比べるが、紙にはプロパンガスの近くに印なんてついてない。
え、どゆこと？
自分だけでは理解出来なくて、茫然とテレビを見つめる伊佐美に声をかける。
「ちょ、これ見ろ伊佐美！」
「…あ？」
「俺らあんなとこに爆弾なんて仕掛けた？！」
テレビを指差しながら問う。
紙に目を通した伊佐美は、目を見開いて
「いや…してねぇな」
と言った。
ってことは…
「犯人、俺らじゃなかったんじゃね？」
「…え？」
俺の言葉に眉をひそめる伊佐美。
「俺らじゃないなら、誰が犯人なわけ？」
それは、確かに。
あの夜、俺ら以外誰も居なかったもんな。
誰も…いや、一人居た。
「あの教師…！！」
「教師？」
「あの夜見掛けた教師が、俺らが仕掛けた爆弾移動させたんだよ！」
俺らが爆弾を仕掛けて退散しようとしたとき、懐中電灯を持った小太り教師を見かけた。
俺らが作戦実行したのは、結構な時間だったはずなのに見回りだなんて、よく考えなくても可笑しい。
「でも、何でそんなことする必要あんだよ。」
「俺、前にアイツが矢波高に絡まれてるとこ見たんだよ！」
「……え、じ、じゃあ……」
戸惑う伊佐美に、言って欲しかったであろう一言。
「俺達は、犯人じゃないんだよ！！」
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ななみ - 主人公と、トビオのpinkなシーンがほしいです。 (2017年9月24日 22時) (
レス) id: c36a27a292 (このIDを非表示/違反報告)
螢＊(プロフ) - あ…笑深夜テンションでボケボケでした。ご指摘ありがとうございます。 (2017年8月17日 9時) (レス) id: 65826167d5 (このIDを非表示/違反報告)
もなこ(プロフ) - 27.28がないんですけど…… (2017年8月17日 1時) (レス) id: 054e8b5694 (このIDを非表示/違反報告)
綾臣 - 更新まだですか？ (2017年8月12日 17時) (レス) id: ccbde97d96 (このIDを非表示/違反報告)
螢＊(プロフ) - 夜大好き！さん» 本当にカッコいいですよね！１話１話重ねるごとにイケメンさが増してて…(*´｀*)はい！更新頑張ります！！ (2017年8月9日 23時) (レス) id: 65826167d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：螢。 x他1人 | 作成日時：2017年7月26日 2時
