新鮮なミカン【呪術廻戦】

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『それにしても、この子が両面宿儺の器……』



思わず、顔を近づけてまじまじと見つめる




「ちょ、Aさん……近いよ」


『待って、本当にごめん私が悪かったから顔を赤くしないで！イケないことしたみたいだから！』



ウブな反応をする虎杖くんにまたもや罪悪感が湧く




「まぁ、見た目は普通の男子高校生だからね」



五条さんの呟きを耳に入れながら、ジーっと虎杖くんを見つめる





すると





「小娘、そんなにジッと見つめるでない」


いきなり虎杖くんの頬に口が生えたと思ったら、喋りかけてきた




『えッッ⁉口が生えて……え？』



「A、落ち着いて」



驚きすぎて五条さんの肩を叩きすぎたのか、頭にチョップされる




「ごめん、たまにでてくるんだ」


『な、なるほど？……私も取り乱してごめん』



あれが両面宿儺なのかな……どうなってるんだろ



好奇心には逆えず、そーっと宿儺の口に指を伸ばす



『イッッッタ！！』



「あぁ⁉Aさん大丈夫⁉お前！」



あろうことか、伸ばしていた指を宿儺に噛まれた



あぁ、さらば私の人差し指




「ふんッ、気安く触ろうとするな」



すると、虎杖くんの頬から口は消えた




『えぇ……呪いの王ってあんな暴君なの？五条さんと似てますね』




そう言うと、先程よりも強めのチョップをされた








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