新鮮なミカン【呪術廻戦】

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彼らを呼びに行った男の子を遠目で眺める


特にすることもないのでボーッと4人がこちらに来るのを待っていると、不意に五条さんに繋がれている手とは反対の袖を引っ張られる



『うん？悠仁くんどうかしたの？』


「いや、どうして五条先生とAさんは手繋いでるのかなって」



「それは僕達が恋人同士だからだよ」



『全然違います』



息をするように嘘をつく五条さんにツッコミをいれる



『如何してだか手を離してもらえないの、離してもらうのは半ば諦めてる』



「ふーん、そうなんだ……」


何か言いたいことがありそうな顔をしていたが、彼の口から言葉が出てくることはなかった


すると、急に何かを思いついたかのように悠仁くんが私の反対の手を握ってきた



『……え？』


「ちょっと悠仁何してるの〜？」


「Aさんと手繋いでる五条先生が羨ましかったから………ダメ？」


『ウッ、全然いいよ！』




悲しい顔で頭を傾げながら言われたら断れるはずないでしょ




「やった！Aさんありがとう」


そう言いながら顔の周りにお花を飛ばしている彼が可愛くて、頭を撫でたくなる
だが、両手が塞がれているのでそれは出来ない



『(うぅ、頭撫でてあげたい……)』



そう心の中で呟きながら、なんとか我慢する







というか、冷静になって思ったけど190cmと約180cmの男に挟まれる私って何なんだろう


この光景を側から見たら、きっと私は捕まった宇宙人のように見えるんだろうな〜



『そうか、これが宇宙人の気持ちか…』


「急にどうしたの、頭大丈夫？」


「Aさん頭打ちましたか？」


『安心して、頭は平気だよ』







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