新鮮なミカン【呪術廻戦】

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『はぁ⁉虎杖悠仁が死んだ⁉』



「はい、先日の任務で亡くなったそうです」



あまりのことに大声を出してしまう




『…そう、わざわざありがとう』



「いえ、それでは失礼します」



部下が部屋から出たのを確認した後、ため息を吐く




『虎杖悠仁を守ることが出来なかった……』



まだ直接会った事は無いものの、彼の事はよく耳にしていた

両面宿儺の指を食べ、器になった子……そして、将来この界隈でスターになるはずだった子




『あんのジジイ共……！』



彼がどうして亡くなったのかは容易く想像できる


大方、彼奴らが手を回して彼を殺したのだろう



『許せない』


無意識に手で拳を作っていたのか、掌には爪が食い込んだ痕があった




『あ、そうだ！』



あることを思いつき、携帯電話を手に取り電話帳からある男を探す




『えっと…伊地知は何処だ？』



彼は私が唯一タメで話せる男であり、愚痴仲間だ


この男は補助監督として頑張っているので、今回の件のことを何か知っているかもしれない



生憎、私は1回上層部で反論してから虎杖悠仁の件に関われなくなってしまった





だから、守れるはずだった彼を守ることも出来なかった





いや、これは言い訳になるからやめよう







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