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コネシマside
いきなりグルッペンから「戦争を仕掛けるんだゾ！」って言われたときはびっくりしたけど、俺は案外乗り気やった。
戦争当日まではいつもより訓練の量を増やして体力作りもしたし、愛用してる剣もピカピカになるくらい磨いた。
それに、万全の状態で戦いに挑みたかったから前日の夜は21時にはもう布団に入って眠りについてた。
久しぶりの戦争やったから結構気合い入れて来たのに、全力で暴れたろか思ったのに…！
森の中での戦いは数十分も経たないうちにあっけなく終わった。
狐のお面をしている双子を殺さずに連れて帰ってこいと言われていた俺らからすれば問題ないんやけど、なんか、なあ？
そんなにすぐ終わってもうたら、ちょーっとおもんないやん？
まあでも、終わってもうたもんはしゃーないしな。
トントンに怒られるのも嫌やし大人しく連れて帰るか。
周りに他の敵がいないことを確認してから城に向かって歩きだす。
んで、俺は今例の双子の女の方を所謂お姫様抱っこっていうやつをしてるんやけど…
「いや、こいつめっちゃ軽ない？飯ちゃんと食ってるんか！？」
冗談抜きで、ほんまにびっくりするぐらいめちゃくちゃ軽かった。
sho「あほかお前、うるさいねん！起きたらどうするんや！」
「だって持ってる気せえへんもん！」
sho「俺が担いでるこいつだってそうやわ！」
隣を歩いてる、双子の男の方を担いでるのは俺と一緒に戦いに来たシャオロン。
9勝9敗、今日こそはこいつに勝てる思ったのにな。
なんの勝負か、って？
どっちの方が多く敵を倒せるか戦争の度に勝負してんねん。
先に10勝した方の言うことを聞くっていう賭けをしながら。
それにしても、腕も足もほっそいし落としたら骨折れてしまいそうやな。
こんなに弱そうな身体でさっきまで男の俺らと戦っとったんか？
しかもほんまにパジャマやん。
薄っぺらいしすぐに破れそうやし、これ安もんけ？
ロボロの情報によると、幼い頃は虐.待みたいなことをされてて今の場所でもボロ雑巾のように扱われてるらしい。
虐.待されて、無能扱いされて、戦場にこんな服装で駆り出されて…。
こいつらは一体何者なんや？
頭にはてなマークを浮かべてるとインカムにノイズが入った。
tn［戦争終了。今回もお疲れさんやったな。コネシマとシャオロンはなるべくはよ帰ってきてくれ］
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作者名：夜月 | 作成日時：2024年3月10日 20時
