【軍パロ】双子と我々だ国の幹部達 (ページ14)

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宣戦布告ページ14

ロボロside

ザザッ…とノイズが入ったあと、ゾムとのインカムが繋がった。

zm［すまんロボロ。逃がしてもうた］

「監視カメラで見とったで。ゾムが"獲物"逃がすなんて珍しいな？」

zm［いや、さ？途中までは上手くいってん。でもな、煙幕投げられた隙に逃げられたわ］

「多分裏口か屋上から逃げたんちゃうかな。カメラに映ってなかったもん」

zm［そういやあいつら見たことない顔やったけど、ほんまにあの国の幹部なんか？］

「さあ？どうやろな。今から調べよ思ってたとこや」

zm［じゃあ俺はグルッペンに報告しに行ってくるわ！］

「はーい、よろしくー」

…さてと、ぱぱっと特定しますか。

慣れた手つきでカタカタとタイピングをしていく。

狐のお面を付けた二人組み…か。

今まで数々の鍛錬を乗り越えてきたんやろか？

ゾムにはまだまだ勝てへんやろうけど、無駄にええ動きしとったもんな。

特に髪の毛が長い方や。

監視カメラに気づかんと棚の上に乗ってゾムのこと観察しとったのは俺だけの内緒にしといてやろ。

でも、あの隠密行動は相当やり慣れてないと出来へんことや。

髪の毛短い方も、ようあの隙をついて煙幕投げよったなぁ。

ゾムなら余裕で躱せると思ったんやけど。

しかもあんな狭いところであのスピード出しながら正面突破しようとする度胸も凄かったな。

いやぁ、敵やけどめちゃくちゃ感心してもうたわ。

そうこうしているうちに、敵国のパソコンにウイルスを流すことに成功して情報を覗き見る。

そして、マウスのカーソルを動かしてあるサイトを開いた。

クリックするとそこには、思ってもみなかった残酷なことが長々と書かれていた。

"男女の買収成功""双子の調..教開始""双子、幹部候補"

「な、なんや、これは…」

記事の見出しとともに、さっき監視カメラに映っていた二人の写真も一緒に記載されている。

それと、このデータは実験結果か？

"電気ショック""身体能力""狐に化けるまでの時間"

は？なんやねん、狐に化けるまでの時間、って。

馬鹿な国は変なことまで実験しとるんやな。

そう思い、この時の俺はそこまで気にも留めず違うサイトへ移った。

だが、この事実を知るのはそう遠くない未来の事だった。

とりあえず、この資料をコピーしてグルッペンのとこに持って行くか。

俺はコピー機に手をかけ印刷ボタンを押した。