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シスター「A、ちゃんと夜蛾さんの言う事を
聞くのよ？」
A「はーい！！」
車にAの荷物を積みながら、夜蛾は2人の最後の
会話を耳に入れる。
仮にも親子の別れ際に水を差す訳には行かない。
シスター「A…私は貴方とはもう会えないかも
しれないの。本当に、これが最後なのよ…」
A「………」
シスター「貴方と出会った時のことを鮮明に覚えて
いる…。神様が私に天使を会わせてくれたと思ったわ。暖かくて、小さくて、可愛くて…！」
ポロポロと、シスターの目から涙が溢れ出す。
Aは何も言わず、ただシスターを見つめる。
そして、
シスター「A…！頑張って、頑張ってくだ
さい…！私は会えずとも、貴方をずっと想って
います…」
A「シスター………育ててくれて、ありがとう
迷惑掛けて、ごめんなさい」
その言葉を、優しく微笑みながらシスターに放つ。
瞬間、シスターは大きく目を見開き、口を小さく
開いたまま動かなくなった。
夜蛾「…A、そろそろ行くぞ」
A「はい！バイバイ、シスター」
Aは包み込まれていた小さな手をシスターの手からスルリと抜き、夜蛾の車に乗り込む。
シスターは呆然と立ち尽くしたまま。夜蛾は軽く
頭を下げると、車を発進させ高専へと向かう。
車が見えなくなったのと同時に、シスターは地面に
座り込む。
シスター「A」
ポタ、ポタと地面に雫が落ちる。
シスター「A」
もう二度と会えない、Aを何度も呼ぶ。
シスター「う、ああ…！A…！A…！！」
いつもにこやかで、能天気そうな彼女は、しっかり
わかっていた。
自分は人とは何処か違うと。それをシスター達が良く
思っていない事を。
でも、わかっていた上で何も気にしていないような
素振りをしていてくれた。きっと気を使うだろう、と
迷惑を掛けていると思っていたのだ。
こんなに優しい子がいるのか。
迷惑なんて、違う。違うのA。迷惑なんて思ってないの。怖かったの。貴方が突然、貴方じゃなくなってしまう気がしたの。ごめんなさいごめんなさい。
シスター「ごめんなさい………」
そんな声は、誰にも届かず青い空に溶けていった。
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縁儺 - 私が主人公だったら上層部消す(ﾄﾞﾔｧ)んで上層部なって皆に適切な仕事を送ったりする (2022年5月27日 19時) (
レス) @page21 id: a1a94a6f52 (このIDを非表示/違反報告)
みと - 更新待ってますね！とてもお気に入りです！ (2022年1月25日 0時) (レス) @page16 id: 88b31f4df5 (このIDを非表示/違反報告)
馬鹿です - 凄い面白いです‼︎でも子供の頃から友達だった呪霊を消すのはきついですね💧 (2022年1月22日 8時) (レス) @page16 id: 28f067a82d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：せむせむ | 作成日時：2021年7月14日 23時
