・ ページ4
都内近郊
呪術高専、もとい夜蛾 正道にとある教会から電話がきた。
保護した子供の様子がおかしいので視てほしいとの
ことだった。
話によると自分以外にも除霊や悪魔祓いを依頼したが、お手上げ状態らしい。呪霊…だが、多くの人に危害を与えていない辺り4級、3級程度だろう。
夜蛾は電話で伝えた時間通りに教会に着くと、立派な扉をノックする。
ガチャ
シスター「夜蛾さん、よく起こしくださいました」
出てきたのは修道服を身にまとった1人のシスター。
昔、仕事で面識があった程度の彼女で個人的なやり取りは一切なかった。
夜蛾「こんにちはシスター。早速ですが、例の子供はどこに?」
シスター「こちらでございます」
シスターは扉を閉め教会裏へと夜蛾を案内する。
着いて行くと、そこは緑が生い茂った中庭で、1人の
少女以外誰もいなかった。
A「シロツメクサの冠ってむずかしい!!指輪なら簡単なのに!!え!?何でそんなに上手に作れるの!?すごいすごーーい!!!」
少女は誰もいない場所に向かって話し続け、まるで
誰かと遊んでいるようだった。
夜蛾「!!!!!」
だが、それは非術師であるシスターの目線。
呪術師の夜蛾には違った恐ろしい光景が広がっていた。
呪霊「きぃぃいいいいいれぇえいええいいいいい?」
A「凄く綺麗!!お姫様みたい!きゃはははは!!」
呪霊「ヴぅうううれじいいいいィいい!!!!!」
呪霊「#?*≠∧●Θ」
呪霊「オハナオハナオハナオハナオハナオハナ」
少女の相手は、複数の呪霊。
4級の蠅頭からおそらく、特級相当の呪霊ーーー
ありえない事が目の前で起こっている。
人間と呪霊が遊んでいるのだ。呪霊は少女に害を与えず、意思疎通をしながら花冠を作っていた。
夜蛾「………彼女はいつからああなのですか」
シスター「妄想に浸りだしたのは、半年ほど前です
…正確にはこの教会の神父様が亡くなった後ですね」
なるほど。きっと彼女は、最初から視える
神父が教会に張っていた結界が彼が亡くなったことによって弱まり、敷地内に呪霊が入り込んできた。
そして彼女はわざわざ外に出ることなく呪霊に
会えるようになったのだ。
シスターは妄想に浸り出したのは最近だと言っていたが、違う。
彼女には最初から人間の友達など居なかった。
遊んでいたのは近所の子供達ではなく、外に蔓延る
呪霊達だったのだ。
329人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「呪術廻戦」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
縁儺 - 私が主人公だったら上層部消す(ドヤァ)んで上層部なって皆に適切な仕事を送ったりする (2022年5月27日 19時) (レス) @page21 id: a1a94a6f52 (このIDを非表示/違反報告)
みと - 更新待ってますね!とてもお気に入りです! (2022年1月25日 0時) (レス) @page16 id: 88b31f4df5 (このIDを非表示/違反報告)
馬鹿です - 凄い面白いです‼︎でも子供の頃から友達だった呪霊を消すのはきついですね💧 (2022年1月22日 8時) (レス) @page16 id: 28f067a82d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:せむせむ | 作成日時:2021年7月14日 23時