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A「え」
呪霊「ァァァァァァァァァ」
忘れもしない。
幼少期によく遊んだ。教会に住み着いていた呪霊だ。
札が沢山貼った檻に入れられ、札で拘束されている。
呪霊は怪我をしているのか、ボタボタと傷口から血が溢れ出し、地面を濡らす。
A「なんで…！」
「左手を」
左手を檻に押し付けられる。
瞬間、檻が一瞬にして消える。
呪霊「イダイアァァァｱ」
「右手を」
檻から出て、地面を暴れる呪霊に右手を触れさせようとする。
A「嫌だ！やめて！！逃げて！！！！」
必死に抵抗しようとしても、どんどん呪霊に右手が近づく。
しかし呪霊は逃げる力も失い、大人しくなる。
片方の目玉を失い、真っ黒になった目の奥から血と共に涙を流し
呪霊「A………ｱｴﾀ………ｻﾋﾞｼｲ……カッタ…ウレシイ……」
消えた。
A「ああああああああ！！！！！！」
涙と、喉を切るような叫びが溢れ出す。
大切な友達を、守りたいものを消してしまった。殺してしまった！！
「お前には選択肢をやる」
「呪霊を払えば報酬をやろう。」
「拒めば殺す」
「お前も、呪霊も」
「どうする？」
「さあ」
「どうする」
消えたい。
この場所からじゃなく、世界から。
こんなことをする為に強くなりたかったんじゃない。
でも、死んだ先であの子に会ったらなんて言う？
どう償えばいい？
A「ひぐっ、ぐす…わだしは…」
呪霊と共に生きたい。
人間を死なせたくない。
A「やる"……！お金がほしい"…！！」
誰もいない場所で、邪魔されない場所で呪霊と生きたい！
そこで犠牲になった呪霊
その為には、
A「なんだってやる"！！！！どんな命令にもしだがう"！！！だがら"！！！高専を出たら…自由をくだざい…！
お願いします…！！人に危害は加えません…お願いします…！」
大金が必要だ。
ズリ…と頭を地面に擦り付け、障子で見えない人物に土下座をする。
「交渉成立だな」
「これでお前は高専の犬だ」
「お前ほどの呪力は歴代でも見たことがない」
「喜べ。任務はまともな生活が出来ぬほどに入れてやる」
人権を踏みにじられて嘲笑われるAを慰める事はできず、
夜蛾はただ後ろでその光景を見るしか無かった。
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縁儺 - 私が主人公だったら上層部消す(ﾄﾞﾔｧ)んで上層部なって皆に適切な仕事を送ったりする (2022年5月27日 19時) (
レス) @page21 id: a1a94a6f52 (このIDを非表示/違反報告)
みと - 更新待ってますね！とてもお気に入りです！ (2022年1月25日 0時) (レス) @page16 id: 88b31f4df5 (このIDを非表示/違反報告)
馬鹿です - 凄い面白いです‼︎でも子供の頃から友達だった呪霊を消すのはきついですね💧 (2022年1月22日 8時) (レス) @page16 id: 28f067a82d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：せむせむ | 作成日時：2021年7月14日 23時
