最強“だった”先輩

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『 姦姦蛇螺・上半身は女、下半身は大蛇の特級仮想
怨霊。発現理由は諸説あるがーーー

くねくね・正体不明の特級仮想怨霊。田んぼや畑に
のみ出現していだが近年は住宅街にもーーー

口裂け女・口が耳まで裂けた女の特級仮想怨霊。
「私キレイ？」と人に聞き、返答次第で持っている
鋏で口を裂きーーー』
夜蛾「Aーーー！！！！！！！」
A「ぎゃあああああああああ！！！！！」
夜蛾「また！この部屋に入ったのか！立ち入り禁止
だと言っただろうが！！」

『重要書類管理室』と書かれた木のプレートが
かかっている部屋から夜蛾の怒鳴り声が響く。
扉に貼られた張り紙には「A立ち入り禁止！」
と書かれている。

夜蛾「全く、お前を探しても大体ここにいるから
手間が省ける」
A「立ち入り禁止なら他の所に居るかも
しれないじゃん…」
夜蛾「お前がこれまで何度職員室から鍵を盗んで
入ったと思ってるんだ！！いい加減、反省しろ！！」

ゴン！！！！




A「痛い…夜蛾先生め、いつもより強めに
殴ったな…」

大きいたんこぶを頭に作ったAは石畳でできた
道を渋りながら歩く。
あれから数年の時がたち、Aは15歳になった。
影は残しつつも、昔のように自由気ままに走り
回ったりはしない。
それでも運動することは人一倍得意だし好き。
勉強は昔ほどでは無いが苦手なのは変わらない。

そして、少し反抗心を持つようになった。

A「ちぇー。呪術高専なら怨霊を勉強して
なにが悪いのさ

ま、“これ”があるからいいけどね♪」

チャリ、と どこからともなく出したのは鍵。
それには、『倉庫』と書かれた名札がついている。

A「さーてと、気付かれる前に入っちゃお」

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