ー雷鳴ー ページ23
今、どうなってるんだろ。
全く宇髄さん達からの情報が届かないし、ここから戦っている様子を見ることも出来ない。
『大丈夫かな……。』
さっきから聞こえるのは、玄弥の銃声だけ。
今回は、刀を使わないため、それ以外の音が聞こえることは無い。
「しのぶは強ぇーぞ。あいつは只者じゃねえ。」
『うん……。』
それは分かってるし、一緒に戦っているカナヲだって相当な実力の持ち主。
でも、時間がかかり過ぎてる。
『ねえ、伊之助。』
「あ?なんだ?」
『もし、しのぶさん達に何かあったとしたら、私たちはどうすべきだと思う?』
伊之助に疑問を問いかけた。
単純に気になったということもあった。でも、一瞬、失敗という最悪のケースも私の頭によぎったから。
「俺らはここに待機だろ。もしなんかあっても、子分たちが近くに居るしな。」
『え、伊之助はそれでいいの?』
「嗚呼。今日のところは我慢だ。」
『そっか。……伊之助、なんか成長したね。』
「あ?」
『ううん。なんでもない。』
私たちは待機して見張りをする。伊之助が言うなら大丈夫だろう。
ゴロゴロ…ドッシャーン!!
『え、雷?』
突然、雷鳴が鳴り響いた。
空を見回しても、雲は一切なく晴天。
雷……。
『伊之助……これって…。』
「紋逸だな。」
善逸の使う雷の呼吸は、技を出す時に雷の音がする。
善逸が呼吸を使ったと言うことは、非常事態に違いない。
ー最悪の場合ー※コミックス16巻あたりの要素あり。→←ー作戦実行ー
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作者名:カタツモリ | 作成日時:2020年4月11日 15時