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ー気配ー ページ20

「ありがとう。竈門くん、紀平さん。そこに置いておいてくれるかな?」

『はーい。』


炭治郎と2人で先生のお手伝いとして英語科準備室に来た。

英語科を担当する、真田(さなだ)先生はとてもお人好しで生徒思いの良い先生として評判が良い。

なぜ私たち2人が選ばれたのかは、分からない。
廊下で話していた私たちは先生に声をかけられ、クラス分のプリントを収集し運ぶ役を頼まれたのだ。

プリントを指定された位置に置き、帰ろうとすると、呼び止められた。


「ちょっと聞きたいことがあるんだけど…」


「はい…?何かありましたか?」


炭治郎が聞き返すと、先生は準備室の奥にある自身のデスクの前に立ち口を開いた。


「君たち、鬼殺隊って知っているかい?」


え、なんで先生が鬼殺隊を…!?
真田なんで苗字、前世にはいなかったはず。

無駄な発言をして、先生に気付かれると厄介だから、知らないって事にしておこう。

炭治郎は嘘をつくのが下手だよね…。私が言わないとダメか。


『知りませんが…どうかしたんですか?』


「いや、なんでもないんだ。」


なんでもない?…どういう事?


「手伝ってくれて助かったよ、ありがとう。帰っていいぞ。」


『は、はい。』


出口の方を向き、歩き出した。

今日の真田先生は正直言って不気味だ。

「『失礼しました。』」

ドアを閉める時に、先生の目を見た。


『ぇ…。』


一瞬。ほんの一瞬だけ、先生の目が変わった。
あの目は、鬼特有の目。


『炭治郎!!』

炭治郎の方を見ると、炭治郎は真っ青な顔をして、冷や汗をかいている。


『炭治郎??』

「今…真田先生から……血の匂いがした。」

『やっぱり?私も目を見てたんだけど、一瞬鬼の目に変わった。』

「Aも感じたのか。とりあえず今日の放課後に宇髄さんの所へ行こう。」

『うん。』

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作者名:カタツモリ | 作成日時:2020年4月11日 15時

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