【どうしてこうなった】降谷さんの勘違い4【名探偵コナン】 (ページ7)

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Story144 ページ7

You side

ここまで思い出して、私が思ったことはただ一つ。

な、な、なんて、恐ろしい子……ッ！

そうだよな〜〜〜あーんなに優秀な天才型のくせに構築したセキュリティがあっさり破られるわけないよな〜〜！！

なんならレベル下げても誰も突破してくれないもんだからそっちの方に苦労してたんだもんな〜！

なのに私の記憶思い出しちゃったせいでせっかくの努力も水の泡になるわ、vs降谷零に備えた膨大な軍資金は慈善活動(キュラソー救助)に使われるわで散々だなほんと！！

いや〜思い出してよかった〜〜〜！！！

当初の予定では、組織に勧誘されてすぐ USB を内密に譲渡し、盛大なNOC 処刑祭りが開催されるはずだったのだ。
組織新参者の私に対する信頼はなくとも、情報屋としての自分に対する信用はあるはずだから。

そしてその計画は降谷Aの天才的な頭脳をもってして完璧に遂行されるはずだった。ただ、そんな天才にもたった一つの誤算があった。

それは天文学的にあり得ない確率の話であり、どう考えたって起こるはずもない、完全に予測不可能な理不尽な話である。

前世の記憶、取り戻しちゃった!てへぺろっ☆

どんなに完璧に練られた計画も、完全不可欠かのように思える企みも、必ず無事に遂行されるという保証はない。

なぜならそれらには常にいくつもの予測不可能な天文学的な確率が付きまとっており、どんな些細な事がきっかけでそれらが引き起こされるかは、少なくとも私たち人間には想像しえない領域の話であるのだから。

そうして天才降谷Aの計画は儚く散り去り、死に追いやられるはずだった降谷零は存命のまま、今に至る。

めでたしめでたし。