【どうしてこうなった】降谷さんの勘違い4【名探偵コナン】 (ページ5)

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Story142 ページ5

You side

さて、あまりに唐突かつ強烈に疾風怒濤のごとく駆け抜けていった恐怖体験に無事SUN 値が直葬された私だったが、赤井しゃんの聖母マリアの心のように寛大で広い掌に背中を摩られていたおかげで、なんとか発狂と死だけは免れた。

そこで、さらなる SUN 値チェックを避けるため、ここは腹を括り、私が思い出した中でも特にやばかったものをいくつか並べて整理しようと思う。

一つ目、なんと私と降谷さんは不仲だった！！

いやーーびっくり。
“亜月”の時はそれなりの関係を築けていたぶん余計に驚いたよね。

主に私から降谷さんに対する当たりがすさまじく酷かった。声かけられてもフルシカトだわ、せっかく降谷さんが返ってきても顔背ら合わせないわで……。

だけど今回ばかりは降谷さん超熱烈強火担の限界オタクが平常運転なこの私でも自身に同情せざるを得ない。
というのも、職業柄仕方がないことだとは言え、庇いようがないほどにネグレクトの一本道を突き進んでいたからである。

あの人本当に父親か？ってくらい帰る頻度えぐ低かったし、たまに帰った来たと思ったらどぎつい香水移されてるし。

知ってる私からすれば「今日もベル姉さんの雑用押し付けられたんだな･･･」とむしろ労いたくなるが、何も知らない哀れな少年からしたら新しい恋人(推定)にかまってばかりのダメおやじだもんな。

こりゃいかんよ降谷さん…子供泣いちまうっすよ……。

さーーーて、観客席の皆様も盛り上がって来たところで、2つ目を紹介しましょう！(白目)

2つ目、かつて“俺”が情報屋を始めたきっかけだ。

これは特に心して聞いて頂きたい。彼の”yarhuu“としての最終目標。

それは、降谷零の殺害である。

混乱した。めちゃくちゃ取り乱した。赤井さんのおててが無かったら今ごろ爆散してた。

Aはもともとたま〜〜〜にうちに来る降谷さんの部下の方に教わったのをきっかけに、趣味でプログラミングを楽しんでいたと言うのは周知の情報だろう。

その上達ぶりは凄まじいもので、降谷さんの部下が教える事のできる知識はものの数ヶ月で消え去ってしまった。
その異彩っぷりを分かりやすく話すとするならば、そこら辺のチンパンジーがある日突然機関銃を作れるようになるのと同等に目を見張るものである。

その天才的なプログラミングの才能を、彼は最悪な方向で花開かせた。そしてついには降谷さんの役職、現在置かれているNOCとしての状況、そのすべてを暴いてみせた。