Story93 ページ3
You side
ーー
ー
「お母さんはね、お空で、__とお父さんの事を見守っているんだよ。」
「…ほんと?」
若干くぐもった声でそう言う歳をとった女性に、隣にいた男の子もぐずっと鼻水を啜る。
「ああ、本当だよ。」
「あわわっ、おばあちゃん!」
わしゃわしゃと戸惑う男の子の頭を撫でるその女性の手に、今はもう無いような温もりを感じた。
ーーー
ー
『……ん』
頭の横で煩く音を鳴らし続けるアラームを、またもや乱暴に止めながら、ムクリとまるで屍のように起き上がる。
…いやはや、二日連続で似たような夢を見るとは……縁起が宜しくないのでは??
ひぃん、こわぁい((
………。
……よし、起きようか(冷静)
「アンッ!」
『ん…おはよう、ハロちゃん……』
のろのろと自己嫌悪に陥りながら、部屋から出た瞬間に足元に駆け寄ってきたハロちゃんに今日も可愛いでちゅね〜、と、第三者が聞いたら間違えなく勘違いされるような発言を零しながら、リビングへ向かう。
今日もハロちゃんが可愛くて安心した。きっと明日も可愛いんだろうなあ…((
そのまま何をするでもなくテレビを見ていると、当然の事ながらニュースの欄はサミット会場爆破とその容疑者がかの有名な毛利小五郎だと言うことで持ち切りだった。
『…うへぇ……』
そうだった……只今現在進行形で執行されてるなうなんだったわ……と辛い現実を思い出した私は、危うく白目を剥きそうになった(※手遅れ)
嘘だと言ってくれパトラッシュ…
そんな私の呟きに対して脳内パトラッシュが「僕だって信じたくないさメアリー…」と返して来た。近ごろ脳内微生物達の主張が激しい件について誰か対処法求む。
『ハロちゃん、私の健闘を祈っててね…。』
膝ではてなマークを浮かべるハロちゃんに癒されながら、密かに溜息を吐いた。
てか何気に私に懐いてくれてるハロちゃん愛してる。
…え?過去の過ちはって?
ちょっと、言い方がお下品ですわよ(誰)
…ブルルル
『ファッ!?』
だって、それは私が悪いんじゃなくて降谷Aが悪いんじゃん…、と謎理論を唱えていると、ソファに置いたスマホが急に振動しだしたのでかなり恐怖を感じた。
恐る恐る画面を覗き込んでみると、そこには何時もの起床時刻を知らせるアラームが表示されていた。
…ん???
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とうふ - 続きありがとうございます!赤井さんも落とすとは主人公のお母さん強い… (2022年7月28日 15時) (レス) id: ec5acf9a2a (このIDを非表示/違反報告)
あんこ - とっても面白いです。続きを楽しみにしてます。 (2021年6月21日 16時) (レス) id: 2e973fc2c9 (このIDを非表示/違反報告)
ましゅ(プロフ) - めっちゃ面白いです!!!楽しみにしてますっ!つづき! (2021年4月5日 12時) (レス) id: 6e70c41ec9 (このIDを非表示/違反報告)
シロヌコ(プロフ) - とても面白い作品ですね!なんか好きです←ど唐突 (2021年2月17日 7時) (レス) id: af51e6f891 (このIDを非表示/違反報告)
iwa(プロフ) - 戻られて良かったです!更新楽しみにのんびりお待ちしてます。 (2020年12月12日 7時) (レス) id: d46b647962 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:食物連鎖の頂点に立ったササミ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/1e4d26931d1/
作成日時:2020年2月24日 16時