コスプレが趣味なんです【名探偵コナン/降谷零】

Story14 ページ16

You side





『ﾌｧｯ』


イケメンこわい…美女こわい……。

ブルブル震えながら()そのまま歩いていると、突然後ろから声が掛かってきた。


えっ、なんだなんだ！？？火事か！？？！(違う)

そう思い後ろを振り返ってみると、あらあらこれまたイケメン様が。


『顔がいい……』

「何言ってるんですか」

『何言ってるんでしょうね』


ぐふふふ糸目イケメンまじ萌える。

そう思っていると勝手に私の口が動いたようだ。これは行けない(手遅れ)


「失礼ながらお尋ねしますが、先程お話に出てきた安室さん、と言うのは？」

『へっ』


糸目イケメンちゃん()に的確なツッコミを入れられた後、先程まで話題に出てきていた安室さんについて訊かれた。

え、でもまたどうしてわざわざ……

…ﾊｯ!!
さては糸目イケメンちゃん、あなたも裏側の人間ですね！！？(迷推理)

かぁーっ！！これだからイケメンor美女は！！！
裏の事情が凄まじい！！！←


『え、えーと…。行きつけの喫茶店の店員の方で…』

「ホー…。その方がそっち側、と言うのは？」

『えっ、と……、その…』

「その？なんですか？」

『その……、

……同性愛者という事です！！！』

「………はい？」


裏がありそう糸目イケメンちゃんに迫られ、唐突にそう答えてしまった。

……うわあああ！！！！
ごめんよ安室さん！！！！！わざとじゃないんだ！！！！！！(絶望)


「…同性愛者、ですか」

『は、はい……。
…その、まだ他に…？』

「……いえ、なんでもありません。こんな時間に失礼しました。」


そこで一礼すると、糸目イケメンちゃんはくるりと向こうに去って行ってしまった。


……何がしたかったんや…(デジャブ)


『……ﾊｯ!!明日安室さんに全力で謝らないと！！！』(使命感)


なにか裏があるかもしれないにしろ、安室さんを同性愛者呼ばわりしてしまった。

これは地面と熱烈なハグをしながら謝らないといけない(確信)


そこまで決心した私は、明日に備えるために早足で今度こそ家に帰った。

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