コスプレが趣味なんです【名探偵コナン/降谷零】

Story9 ページ11

You side





今そのSNSはあんたの事でもちきりだよ。
もうちょい自分の顔に自覚を持とうぜ？？

そしてさっさと爆発でもしてろよこのイケメンが。(理不尽)


『え、ご存知ないんですか？
今SNS上で安室さんの事が話題になってるんです。ほら。』


そんな馬鹿が隠せていない不満を心の中でぶちまけながら鞄からスマホを取り出す。

素早くSNS上でのつぶやきを安室さんに見せれば、安室さんがなんとも言えない表情を浮かべた。


……いや、分かるで。
そこだけは共感するで、安室さん。

知らぬ間に自分の写真がネット上に出回ってたらそりゃビビるわな。てなわけでさっさと帰れ下さい。


……ごほん。


んとまぁ、そのSNS上のつぶやきは多種多様で。

"ポアロなう。噂通りあむぴがイケメンすぎてやばたにえん……#ポアロ "

や

"あむぴが今日も安定なイケメンでなによりだわー。#あむぴ "

などの呟きもあれば、

"やばいやばいイケメン過ぎて泣きそう…。#あむあむ#あむぴ "

という狂気じみたものもあった。


そこに映るものがあまりにもショッキングだったのか否や。

当の安室さんは少し引き気味にスマホの画面を見つめている。

へんっ、ざまあ見ろ！←


「は、はは……相当ですね…。」

『でしょう？？？なのでどうぞ今すぐご自身の顔を鏡で確認してみて下さい。

そしてさっきからずっとJK達に睨まれている私を気遣って一刻も早くここから消え失せやがれ下さい。』


少々言葉選びが乱暴になったが、
はは……と困った引き攣った笑みを浮かべている安室さんを見てほんの少しだけスッキリしたというのは、

誰も知らなくて良い事実である。


ふっ。形勢逆転、してやったり！！

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